前回、「物語」としての阿修羅ちゃんの立ち位置について考えてみたところで終わりましたが、

今回は、プログラムとしての阿修羅ちゃんの感想を書きます♪

 

家人が阿修羅ちゃんを見て、

「どうして羽生結弦さんは止まれるのか?」

と言っていました!

たしかに、私も、「どうしてこんなに滑れるんだろう?」と感じることはよくありますが、

「どうしてこんなに止まれるんだろう?」と、今回強く思いました!

 

ジャンプやスピンなどでは、回転を適切に止めることが重要なのでしょうし、

足運びの一歩一歩も、「滑る」のはもちろんのこと、

「止める」ことも大事なのだろうな〜

そんなフィギュアスケートの動きを突き詰めていくと、

他のジャンルとの素敵な融合に辿り着くのかな…?などと思いました。

 

フィギュアスケート技や、エッジに乗って「滑る」という、

「いかにもフィギュアスケート」という動きもたくさんありますが、

「滑る」も「止まる」も、全体の中にしっかりと溶け込んでいると思います。

羽生選手のプログラム全体、というだけではなく、

ELEVENPLAYさんのダンスや視覚的効果と一緒に作り上げる「全体」として、です。

「ここまでがフィギュアスケート」という境界線を破壊していきましたね!!

 

全体の中に溶け込んでいるといえば、

「墓を掘る」のところがお好きな方がいらっしゃるのではないでしょうか?

歌詞をマイム化したり、即物的な表現を入れたりすると、そこだけ浮いてしまうことがあると思うのですが、全くそんなことない!

音と調和しており、その箇所だけが全体から浮いた主張をすることがなく、

それでいて印象的!!

…ってどういうことでしょうね???

歌詞の意味とは対象的に、非常に美しい動きなのがまた良いですね!

 

視覚的効果〜

終わりの方の「ギャーギャー言っちゃって Ah 」のところ、

後ろのスクリーンに映っているフェーダーがMAXまで上がります!

羽生選手の動き、音楽との合わせ技で、すごく格好良かった!!!

 

 

ところで、美しく滑ったり止まったりするために、羽生選手の身体全体の動きを受け止めて、氷に伝えるブレードが、何だか愛おしく感じられました。

羽生選手の黒いブレードは、衣装として見ても、やはり素敵だと思いました。

ブレードだけ見ていても、すごく楽しかったです!

(配信期間が限られているというのに、どこを見ているのでしょうか!!)