Let Me Entertain You なのですが、
GIFTでは徹底的に観客とのコネクトを追求したようだ、と前回記しました。
「追究」と書いた方が良かったかもしれません。
まず気付くのは、競技のエレメンツとしてのスピンが3つとも無かったこと。
羽生選手のスピンは最強クオリティで眼福なのですが、
「スピン」である以上、一つの場所に留まって回転し続けなければなりませんよね。
観客とのつながりを深めるためには、あまり相応しくないのかな?
特に、シットスピンで頭を下に向けるポジションの時など、
対話が一旦途切れるイメージになってしまうのかも…と思いました。
では、要素のスピンがあったところで何をしているのかというと…
いろいろな方向に滑る!
いろいろな方向を見る!
(語彙力の無いブログですね…)
歌う!
2020全日本でも隙あらば歌っていたかのような感じでしたが、GIFTでは歌うのも完全な振付だと思いました。
観客を煽る!
レスポンスを求める!競技プロよりも音楽を伸ばして、もういっかーい!!
(このようなことが出来る状況で、このプログラムを演れて、本当に良かった…)
あっ、そういえば、競技のステップシークエンスでの、始めの3連の後の下を向いて氷にタッチする動きがないなあ…
観客の方を見てる!
ステップシークエンスと言えば、後の3連で視線が氷に向かって体勢が低くなって行くところを、サラッとやっている気がしました。
まるで、早く観客に会いたいから、さらさらとターンを重ねて進んでいくかのような…
妄想的なことを書いてしまいましたが、ここ、音との調和も素敵です!
我が家の端末のせいかもしれませんが、軽やかな音質と羽生選手の動きがよく合っていて、心地良かったです!
(ここだけではなく全体的にですが、観客とのコネクト重視で振付を変えたなら、
それに相応しくなるように、編曲や演奏の仕方も競技の音源とは変えたのかな…?と思いました。)
下を向いているのがもったいない!
観客席や、その向こうにある映画館のスクリーンや、いろいろな人の端末に届け!
見ている人からも、何かを受信したい!
という意思が感じられるLet Me Entertain You でした。
もちろん、視線を下に遣っている時が、プログラム中に全く無いわけではありません。
いくつか有ると思いますが、どれも、めちゃくちゃ格好良いです!!!
また続きを書きます♪