冒頭のシーンだけで十分なショーですよ!

何ですかこれは!

 

スクリーンと氷上の映像がすごい。

地球ではなく「地球儀」であることに、何か意味があるのかな?

人の手で回転の方向を変えられるものだから…?

(後で、時計の針を逆に回すような演出もあることですし…)

 

東京フィル演奏の火の鳥!

氷や、炎の効果の近くでの素晴らしい演奏。楽器の管理とか大変だっただろうな…と、変なことを考えてしまいました。指揮者、演奏者の皆様すごいです!

 

音といえば、羽生選手の声も大切な要素ですね。

優しく語り掛けるような調子の中に、聴く者の心に深く留まる声が入ってくる。

プロ転向後、トレーニングの方法が随分変わったのだろうと想像しているのですが、

声に関する訓練、してますよね、きっと!?

 

 

羽生選手の登場あたりから、演出効果が、音楽主導に変わったように見えました。

 

小鳥だった火の鳥が、不死鳥になって帰ってきた。

と思いました。

 

あるいは、火の鳥なのですから、

作られた自分と本来の自分とをつなぐもの、という意味があるのかもしれませんね?

 

火の鳥の曲の中の、おそらく「みんな大好き!」なところで、羽生選手が氷の上に解き放たれます。

新しい氷の上に、羽生選手のトレースだけが描かれていく。

プロローグでもそれは同じで、とても贅沢なことでしたが、

今回は、羽生選手の滑った跡が、火の色なんです。

何と美しいのだろう!

 

衣装が鳥だ…競技プロではできないよね…

と思っていたら、コンビネーションスピンやってて驚かされました。よく回れるなあ…

衣装だけではなく、ポジションや腕の表現が鳥のようで素敵でした。

 

火の鳥の音楽が終わる時。

競技ならば、大団円!めでたしめでたし!という表情を見せていた気がするのですが、

GIFTでは、これは物語の序盤です。少し悲しげな表情が、この後の展開を暗示しているのかな。

 

つい先ほどまで煌めいていた火の鳥が、

1人の人間になって、その影が、氷の上で時計の針を逆に回して…

 

(今回はここまでです)