羽生さんについて全然情報を追えていないのですが、TeamJapanのインタビューは見ました。
もう、本当に、競技に戻ることはないのだな・・・と感じました。
蝶の羽化に自身をたとえていたからです。
サナギの時代は、それまでの自分をとかしてしまうんですよね。
ただし、単純にサナギ全体が とろけていれば良いわけではなくて、
「今のどの部分が、蝶になった時の何になる」ということは、決まっている。
たとえば、サナギ時代のどの部分が、大人になった時の羽になる・・・ということが決まっていて、
それぞれの部分に、「それまでの自分」が注がれていくわけです。
そうして出来た羽は、もう元には戻りません。
大人の蝶として、前進あるのみです。
羽生さんも、そうなのかな・・・と思いました。
競技者として培ったものを踏まえて、新しいものを創る。
後戻りはしない。
蝶の「羽」であるということから、そのように感じました。
「羽生結弦の羽」と言われたら、鳥の羽をイメージなさる方が多いのではないでしょうか。
私もそうです。
氷から足があまり離れないムーヴメントの時は、蝶の羽を思い浮かべることもありましたが、
全体的に、鳥の羽だと思いました。
空を飛ぶ要素の時は、特に、ジャンプの種類や前後の動きによって、
鳩だったり白鳥だったり燕だったり・・・いろいろな鳥の翼を思いました。
でも、蝶なのですね。
鳥が初めて飛ぶ時とはまた別の経緯や 大変さがある。
羽が乾いて飛べるようになるまでの痛み。
会見で「心を大切にしたい」と言っていましたね。
蝶の羽で飛ぶことを決断するまでに、どれほどの心の痛みがあったのでしょう。
GPSのアサイン表に「Yuzuru Hanyu JPN 」という文字はありません。
でも、今の羽生さんが、心を大事にできているのなら何よりです。