いや、まったく、情報量の多いプログラムですねえ・・・
それらが全部つながって、1つの世界になっているんですよね。
すごい・・・
「隅々まで食べて」という言葉は、
スケーターや準コレオグラファーとしての誇りが感じられたり、
スタッフの方々への心配りが伝わってきたりして、
非常に頼もしい言葉だと思うのですが・・・
・・・私などに、この作品が食べきれるのだろうか?と思ってしまいます。
どれほど隅々まで味わったつもりでも、気づいていないお宝が山ほどありそうです・・・
さて、両腕の色が大きく異なる衣装について、ちょっと頂いてみましょうか(モグモグ)
白が純粋さで、紫が孤独なのですね。
全身での表現から腕の動きだけを取り上げて見るのは、無粋なことかもしれませんが、
右腕と左腕に少し注目してみたいと思います♪
演技の冒頭は、紫が白を抑えている感じですね。
ビートの入りと同時に、紫がピシッッッと水平に伸びる!カッコイイ!
でも、この紫のカッコ良い動きと静止は、白を解き放ったことにもなるみたいですね。
この後、白が先に動いて、紫がそれに倣ったり、
白と紫が掛け合いをしているような動きが増えていくような・・・?
両者が同じ目的のために共闘しているように見えたり、
仕方なく(?)、共生共存しているように見えたり、
いや、やっぱり戦ってる!と感じられたり、
腕(手)だけに注目して見ても、非常に面白いプログラムだと思いました。
☆ 白vs紫、個人的なお気に入りポイントその1
最初のコンビネーションスピン♪
1つ目のポジション(キャメル)の時、白い右腕を上にあげていますが・・・
闇の中に白って映えますねえ♪
一方、その時の紫は、拳を背後に隠し持っているみたいですよね?
その後、コンビネーションスピンの出のウインドミルで、
紫が、あたかも蓄えていたパワーを放つかのように、白い氷に向かって、下の方向に濃い色を提示!
ああ、戦っている・・・と思いました!
★ 白vs紫、個人的なお気に入りポイントその2
ハイドロ♪
白い氷の上で、紫の濃い色の腕が半径を示すかのようにして、回転を始めるわけですが・・・
白い腕も追いかけてきます!
画面で見ていると、紫が優位かと思いきや、
回転が進むにつれて、白が紫を染め尽くしていったように思われたんですよ!
衣装と氷の白が、非常に印象的でした!
1つ前の記事に、
「白って、本当に、どんな色にも染まるのだなあ」
「濃い紫(ほとんど黒)って、他の色に染まりづらいなあ」
・・・なんてことを書きましたが、
ここでは、その真逆のことが起こっているようで、興味深かったです!
ショーでは、上の方向の闇の中では淡い色が見やすく、下の方向の氷の上では濃い色が映えるのかな?
と思うのですが、
それを有効活用したり、逆手に取ったりしているようで、面白いな〜♪
ラストシーンでは、再び紫が白を抑えた姿を見せて、バサッと暗転。
カッコいい・・・
右腕の衣装をまくり上げて左手を置いたのは、
単に「純粋さを抑えた」だけではなく、
「生身の人間の手(腕)どうしでのせめぎ合い」という点が大事なのかな・・・と思いました。
両腕の色に象徴的な意味を持たせるのなら、それぞれの色のグローブをつけても良かったのでは?
などと、初めはちょっと思ったのですが、
やっぱりグローブつけちゃ駄目!と思いました!
「生きた人間の葛藤」という感じが、薄れてしまいますものね。
他のシーンでも、いや、プログラム全体が、生身の手で物凄く語っていますし!
(ハイドロ怪我しませんように・・・)
※ お気に入りポイントに挙げたシーンは、歌詞の発音を含む音との調和も、とても素敵だと思います。また続きを書くかも・・・