4A認定。
これまでの道のりの結晶ですね。
いちファンの立場では、羽生選手がどのような努力をしてきたのか、知る由もありません。でも、羽生選手の背後にある果てしないものを、肌で感じた気がしました。
FS「天と地と」は、当然ながら競技プロです。
アスリート魂全開の構成ですね。
そして、そのようなスポーティーな部分と作品世界とが、非常によく調和しています。
多彩なターンやステップ。
それらの足元の動きによって生じる全身の動き。
これが羽生選手の「和プロ」なのだと、今回の演技を見て思いました。
日本に吹く四季折々の風を感じさせるのです。
もちろん、爆速爆走プロからも、風を感じることはできます。個人的には、そのような風も大好きです。
しかし、「天と地と」の作品世界には、様々な足元の動きを礎とする風が吹いています。
その繊細さ、あるいは豊かさ。
これが「羽生結弦の和プロ」なのだと感じました。
衣装の裾や袖の翻り方にも、いろいろな種類があります。競技プロに対しておかしなことを言うかもしれませんが、衣装がどのように揺れるかだけに注目しても、非常に興味深く見ることができるプログラムだと思います。
身体全体の細かな動きが反映されているからです。
いつもならば、「このターンによって生じた動きが、このような日本の情緒を感じさせる♪」「いや、日本の風土に根ざした人間の心情をも感じさせる♪」などと、はしゃいで記すところですが、今日は書かないでおきます。
素人ながら、足に力を思うように乗せられないのかな・・・と感じたところがありました。
休んでほしい。
幸せになってほしい。