2015-16シーズンのハベドノSD、大好きでした。

力強くて熱いスケーティングによって生み出されるプログラム世界が、とても好きでした。

 

パターンダンス(ラベンスバーガーワルツ)の始めのスリーターンとフリーレッグは、人々が明日へと歩みを進める様を思わせました。

 

ワルツからマーチへ。

マーチパートは、このプログラムで一番心を柔らかく撫でるところだと感じました。

日々懸命に生きる人間の風景だと思いました。

 

そして、あのカーブリフト。世の中何だかいろいろあるよね ということを認めた上で、人間って素晴らしいと訴えるかのようでした。

 

ハベドノSDハレルヤは、私にとって、人間への厳しくも温かい応援歌です。

 

 

そんな人間たちの喜びや哀しみを俯瞰しているのが、FDハレルヤのように感じられました。

 

出世作のSDを見る人に積極的に想起してもらい、違いを味わってほしいという心意気を感じました。

 

カーブリフト、似ているけれど、伝わってくるものが完全に別物。

力強い滑りと浮かぶようなスケーティングが、同じプログラムの中に同居してる。

 

最初にこのプログラムを見た時、神々が人間の営みを見て慈しむようだと思ったのですが、世界選手権では、作品中の登場人物は神ではなく人間だと思いました。

人間が、自らのことを、立ち止まって遠くから見ている感じ。

 

 

あと1シーズン、健康に活動できますように。

若いチームだと思っていたけれど、月日が経つのは早いですね。