今回も羽生結弦選手SP  Let Me Entertain You についてです。

私にとっては、滑りだしてから2〜3秒で涙腺がおかしくなり、4Sを下りた時に涙が出てきた謎のプログラムです。

 

その謎に迫れたらいいな・・・というわけで、曲のボーカルが入るあたりから振り返って見ていきたいと思います。その2回目です!

(間違ったことを書いていたらすみません・・・)

 

 

 

さて、歌声が入ってからの8小節間は、会話をするかのように歌われていると思います。

特に最初の4小節は単語の数が多いですし、当然ながら、それにともなってたくさんの音(発音)が細かく繰り出されます。

キーボードも細かくダンダンしてますし(語彙力)

大きな弧や深いエッジなどで曲を表現するのが難しい箇所なのだろうなあと思います。

 

でも、確かにそれらはフィギュアスケートの醍醐味ではあるけれど、それだけじゃないんだよ!

細かい滑りからも楽しさを感じ取って!

という心意気を感じました。(ちょっとフィンステップ的な?)

 

はい、しっかりとentertainされました!

(と言いながら動きの解読が間違っていたら本当にすみません・・・)

 

 

 

 

せっかくですから、ボーカルが入る 1小節前から見てみますね。

ここからもう楽しいです!

 

このプログラムの主人公のロッカー(ターンじゃない方)、身体全体でカウントしているように見えません?

「行くぜ!   1! 2! 3! 4!(そしてボーカルが入る♪)」みたいな感じ。

 

その後が 「ランジ+真っ直ぐに立つ」 という LB感謝祭的な滑りなので、あまり片方のエッジだけに力を加えられないという理由があるのかもしれませんが、1拍ごとにシャキシャキとリズムを刻んでいて気持ちが良いなあと思いました。

 

動きはこんな感じでしょうかね・・・?

 

「 1! 2! 」のあたりで  RBO → RF ?

(円の内側でターンした後、両方のエッジで滑っているように見えます・・・?)

 

「 3!4 !」のあたりで   RF  →  RFI・XFーLBOチョクトー  →  LB ?

(片方のエッジだけ使うのは必要最低限にして、できるだけフラットで滑っているように見えるのですが違うかな・・・?)

「 3!」でフリーレッグの左脚を前に出し、「 4 !」では右腕に素敵な動きが!

肘と手首を回して、ロッカーっぽく(ターンじゃない方)カウントしているようだと思いました!

あるいは、その手をランジの時に氷の近くまで下ろしますので、右手に注意を引きつけておけば、次の瞬間、見る人の視線を大きく動かせるという効果があるのかもしれませんね。

前の拍から肘と手首をひねっておけば、より「 Hell is gone 」感を力強く出せるかもしれませんし・・・

 

 

あっ、そういえば冒頭の「ヒュオーン♪」という音!

一旦消えましたが、このあたりでまたよく聞こえるようになりますね。

「何か新しい物事が始まるよ!」ということを示す記号みたいなものなのでしょうか?

 

そのような音も関連して、これから何が起こるのかをじわじわと期待させてくれる「 1! 2! 3! 4!」 的な動きだと思いました!

 

 

 

ちょっと別のお話なのですが、肘と手首を回すといえば、手の動きが意外な感じで印象に残るプログラムだなあ・・・と思いました。

ロッカー的にリズムを取っているように見せているのかな?と思ったのですが、動きの柔らかさから妙に優しさや温かさを感じてしまうんです。

 

手の動き以外からも、なんだか優しいロックスターだなあと思いました。

 

ロック調プログラムなので、ついつい、ギャアアアン!ドゥララララッ!魂の叫びをぶつける!という動きを無意識のうちに予想して見ているからだとは思います。

また、SPなので、伝えたいことの焦点を比較的絞ってきているのだろうな・・・という思い込みがあったのかもしれません。

場面転換や心情の変化が描かれるとしても、そんなに頻繁にではないんじゃないかと・・・

 

だから、勝手に予想外だと感じてしまったのかもしれません。

 

 

 

でもやっぱり、目を引く技の後の力の抜き方や、伸びやかさなどが気になります。

 

それから、「なぜロックスターがここでその表情なのかお伺いしたい!」と思うところ、何ヶ所ありましたっけ・・・

初戦なので表情を作る方にはあまり意識を向けなかったのかな?とも思いましたが、設定段階で柔和な感じに決めてあったんだよね?と感じるところが結構あります。

 

ローラーコースターに乗せられたみたいだと思いました。

 

プログラム全体の統一感が無いというわけではないんです。むしろ、ありまくりです!

それなのに、ちょいちょい挟み込まれる意外性。(私にとっては、ですが・・・)

そこから、人間の心の柔らかい部分とか、きめ細かい部分を想像してしまいました。

 

さらに、ロックスターのバックステージものとしても見られるプログラムだったりして・・・と想像が膨らみます。

 

 

 

Let Me Entertain You は、パリの散歩道や Let 's Go Crazy との差別化を図って、様々な工夫がなされたのでしょう。

「何が行われているの?」と、気になって仕方がありません。

フィギュアスケートのことをよく分からないながらも、「この動きはこのように見えない?」と考えるのがとても楽しいです。

 

しっかりとentertain され、プログラム世界に come on されております!

 

 

(まだ続きます・・・)