木戸章之先生の「デビュー戦の高橋大輔に見えたセンスと壁」を拝読いたしました。

(時事ドットコム 時事通信運動部 和田隆文氏 2020年12月3日)

とても分かりやすくて関心を掻き立てられました!

男性アイスダンサーに求められる事項がイメージしやすかったです!

 

記事の中で興味深かったのは、アイスダンスのステップについて「筆でささっと楷書で書いている」という表現をなさっていたことです。

本当にイメージしやすいです!

(年末年始に筆を持つ機会も増えることですし・・・)

 

でもなぜ楷書なのだろう?

「筆でささっと」だけでも伝わりそうだけど、書体を限定することに何か理由はあるのかしら。

 

体重の乗せ方に留意して、力で押さずにエフォートレスに・・・という趣旨であれば、行書や草書でもよろしいのでは?と思ったのです。

 

 

以下、私の想像なのですが、

体の使い方(筆の使い方)が、楷書だけワンアクション多いからでしょうか?

 

求められることが増える。

その結果リズムが複雑になる。

しかし力の乗せ方を工夫してスムーズに書いていかなければ・・・というところが、アイスダンスに通じるのかな?と思いました。

 

 

それから、体重の乗せ方のお話とは関係がないかもしれませんが、楷書が現在のところ最も進化した書体であることや、端正な印象を与える書体であることも、アイスダンスに通じるものがある気がしました。

 

ステップに関して最も進化したカテゴリーであり、きちんとしたフレームを踏まえて個性を競うのがアイスダンス・・・と関連付けられるでしょうか?

 

 

千年以上、大筋が変わっていない書体である楷書。

現代社会に生きていると、楷書以外の書体があることを忘れそうになるくらいです。

(ともすれば、楷書は平易なものであり、他の書体は・・・何だろう?・・・芸術??

なんてイメージを抱いてしまう!)

しかし、現在では当たり前の存在となったものの背後には、太古の時代から連綿とつながる人々の営みがある。

 

アイスダンスでも同様に、エフォートレスな滑りの背後には、アイスダンサーの様々な工夫の積み重ねがある・・・などと、勝手に関連づけてしまいました!

 

 

ところで、村元高橋組が成熟していくところを私も見たいです。

ファンが想像する以上にカップル競技ゆえの苦労が沢山あると思いますが、長く続けてくれると嬉しいです。