昔、聴いた唄の詞がこだまする
懐かしく、そして切なく 繰り返す
僕の中で目まぐるしく
何かが起きている
20代
初めてヒトを好きになり、恋に落ちた
あれから、いつも
いつも、そんな時にこの詞が流れ出した

もう、そういう時期なのか
そんな時が、また、訪れたんだな…………

犬の遠吠え ひとしきり激しく
身体起こして 時計を見れば
夜はまだまだ その色を変えずに
月の明かりが 手許を照らしている

言葉は虚しいけど ぬくもりなら信じよう
涙は裏切るけど 優しさなら分かち合える

身も心も 身も心も
ひとつに溶けて 今
俺の腕の中で眠る人よ

サイレンかすかに 遠くから響いて
夜のとばりの 幕引き係

眠りのその中で 聞き分けたのだろう
頬をすり寄せ 胸にすがりつく人

月日は移ろいやすく…………