自分の好きに生きている方が自分の目標って叶いやすい。
●小説家になりたい人へアドバイスを。
〇〇したら~じゃなくて、今、それやっちゃったほうが近道。
自分の作品を好きでいることも大事だと思います。みんなに批判されても、自分だけは自分の書いたものを好きでいたほうがいい。
インタビュー序盤で「自分は小説家になるとわかってた」と言った旗原さん。
どこにそんな強さが……と思っていたが、それは、逆境や賞賛から得たものではなく、ただシンプルに、この「好き」からきているのだろう。
大学生の頃から賞へ応募し続けていたのですが、落選ばかりで。
子どもの頃から読書好きで、親や祖父母から『あなたは将来小説家になるよ』と言われて育ちました。
小説を読む前に先に〈小説家〉という言葉に出会ったほど。
小学校の卒業文集でもはっきりと『小説家になる』と書いていました。
小学5年生の頃だったか、芥川龍之介の『蜜柑』を読んで、それが初めて純文学に触れた瞬間。
自分は小説家になるってわかっていたんです。
こんなに続けているんだからいつかはなれるって。
あと、家族や友人がすごく応援してくれて、いい報告ができるまでは絶対やめられないと思っていました。