『舞踏会へ向かう三人の農夫』の解説を小川哲が書いていたのを知らなかった。
本の解説がどういうものなのかよくわかっている。
誰か別の人が命を懸けて書いた本を、赤の他人である解説者が台無しにするわけにはいかない。著者の狙いや想いや祈りのようなものを可能なかぎり正確にすくいとって、これからその本を読む人や、その本を読み終わった人の知的好奇心を満たす文章を書かなければならない。
確かに命がけで書いた本を他人が解説で台無しにするねはタブーだ。
責任重大だ。
リチャード・パワーズの「舞踏会に向かう三人の農夫」読んだけど解説のことは記憶になかった。
記事を良く見ると文庫化されているではないか。
読んだのはハードカバーの方だ。
上下巻の文庫化に際しての巻末の解説はあり得る話だ。
でもそこまでの覚悟の上で書かれた解説文なら変なものであろうはずがない。
読んでみたくなった。