
映画「愛にイナズマ」は石井裕也版、令和の家族賛歌だ。
賞には選ばれないかもしれないが、見た人の心の中にいつまでも残り続ける新しい家族映画。
夢を追うこと。
家族を愛すること。
ハグすること。
生きるということ。
珍しく監督が逃げずに
照れずに正面から向き合った作品であった。
1観客としてはこのテーマで撮ることにおいてはこの俳優たちとこの映画のアプローチの仕方には共感できた。
どこかでまたわけのわからない表現に逃げてはぐらかされるのを心配していたが
今回は監督も覚悟を決めたのか
真っ直ぐにみずから決めたテーマに向き合っているのが良く伝わってきた。
おそらくいままでのどの映画より監督自らのオリジナル脚本において多くの観客に届く描き方が出来た作品になっているだろう。
監督の名前を出すことなく。
(いわゆる映画好きにだけ勧められる作品ではなく)。
家族の素晴らしさや夢をあきらめないことの大切さを描いた作品として人に勧められる作品になっている。
「剥き出しにっぽん」2005年の自主製作作品から18年、今年は「月」を始めとしてこの「愛にイナズマ」と新たな代表作品を生み出すことに成功している。
今後も次回作から目が離せない監督のひとりとして成長していって欲しい。
すべてのキャストの熱演に好感がもてる。
中でも個人的には、窪田正孝のオドオドした演技(それでいて変に正義感が強い)に引き込まれた。
ちなみにこの人はこんなことを感じたみたいです。
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