図書館で最新のキネマ旬報を読みました。
「さがす」の片山慎三監督の対談や
「麻希のいる世界」の塩田明彦監督の記事が載っていました。
「3度目の、正直」の記事を読んで、
映画Reviewを見ました。
評価は以下の通りです。
★★★★★何をおいても必見
★★★★オススメ
★★★一見の価値あり
★★悪くはないけと
★私は薦めない
その月観た映画4本に、全て★ひとつの評価を下している人がいました。
その方は、井上淳一氏 脚本家であり映画監督でもあるそうです。
評価していた映画は4本。
●「フタリノセカイ」★
カットバックばかりでまるでテレビのよう。描くべきものがあっても技術がないんじゃ何にもならない。勉強勉強。
●「安魂」★
なぜ中国でこんなものを作ったのか。
●「桃源郷的娘」★
こんなものを作って、誰が得するのだろう?
●「さがす」★ の評価です。
これはダメだ。結局、娘が父親の本当を探す話なのだろうが、ならばALSの妻を自殺に見せかけて殺すまでに娘をちゃんと描かないと。娘の存在があって尚、母は死を望むのか、父は妻を殺すのか。事の顚末を知らずとも葛藤を感じるから、娘は父を探すのではないか。そこに座間事件の犯人モデルが絡むから始末が悪い。内面を描けないなら、犯人目線パートなどやるべきでない。これを褒める人は絶対いると思うし、そう勘違いさせる力はあるけど、こういう話をやる最低限の礼儀がない。酷い。
言っていることは、いちいち納得です。
妻を殺すところで娘が描かれないのは私も観ていて疑問を抱いたことでした。
犯人モデルのパートも犯人がなぜ殺人を犯すようになってしまったのかが描かれません。
なので人物像に深みが感じられず
そこは私も不満を覚えました。
今、注目されている作品ですが、歯に衣着せぬ物言いが読んでて気持ち良かったです。
「映画評論家への逆襲」という本も出てるみたいです。
読んでみたいです。