
城定秀夫監督作品。
あらすじ
高校野球の応援に来ているがルールも知らない2人の演劇部員・安田と田宮。そこに遅れてやってきた元野球部・藤野。そしてぽつんと一人、帰宅部の成績優秀女子・宮下。安田と田宮は、訳あってお互い妙に気を遣っている。宮下は、吹奏楽部部長に成績で学年一位の座を明け渡してしまったばかりだ。時折やって来てはひたすら応援で声を出せという英語教師の厚木先生に3人が辟易としている。やがて、それぞれの想いを抱えたまま、格上チーム相手で戦況不利な野球の試合が終盤に1点を争うスリリングな展開へと突入してゆくが…。
「フィルマークス」映画紹介ページより
高校野球で自分の高校のチームを応援するアルプススタンドが舞台です。
女子二人で応援している横に男子が一人交じります。
後ろで応援していた女子も加わります。
彼女、彼の会話で話が進んでいきます。
甲子園出場校と対戦中の自分たちの高校をアルプススタンドでささやかに観戦していましたが、試合が終わりに近づいているにもかかわらず、負けまいと懸命に戦う仲間たちの姿を見ながら、彼らもいつしか真剣に大きな声を出して応援を始めていました。
その姿に、映画を観ている方も勇気をもらえました。
「しょうがない」と何かを途中であきらめてしまっている人に、もう一度やる気を思い出させてくれるような、あるいは、やろうかどうか迷っている背中をそっと押してもらえるような作品でした。
監督も、編集しながら最後の方で泣いたそうです。
最新の「映画秘宝」のインタビューで、語っておりました。
監督いわく、「75分で泣けます。泣けない人は心が汚れています。」とのことです。