今年5月12日に77歳で亡くなられました。
6月1日にネットニュースで流れました。
有名な作品は、「銭ゲバ」「アシュラ」「浮浪雲」などがあります。
5人兄弟の次男として、東京で生まれて、栃木で育ちます。
中学を卒業して東京に上京して、貸本漫画の取次店に就職。
漫画の持ち込みやアシスタントを経て1965年にデビュー。
1966年「ガイコツくん」で初連載。
1967年「パットマンX」で1968年に講談社少年漫画大賞受賞。
1970年には、「銭ゲバ」と「アシュラ」を連載を始めます。
特に「アシュラ」は、人肉を喰うシーンがあり世の中わ騒がせます。
1973年に「浮浪雲」の連載開始、44年連載は続き、2017年に終了します。
「ブラック・ジャック」を連載していた週刊チャンピオンは、目当ての「ブラック・ジャック」は読んでいましたが、「花のよたろう」は見ていませんでした。
高校になり、週刊少年キングに「ギャラ」が連載され、これがすこぶる面白かったので、毎週、キングを読むのが楽しみでした。
あと、やはり「浮浪雲」の飄々としつつも本質を外さないあの生き方に憧れを抱いていました。
亡くなる前から、ジョージ秋山の「傑作未刊行作品集」6巻はなんとか買い揃えていました。
2000年にそれ以前にジョージぎ描いたまだ未刊行の作品を定期的に刊行が始まりました。
最初の「銭豚」と「スターダスト」は出てすぐに買い読み終えていました。
その後の4冊は、当然買っていなくて未読のままでした。
ヤフオクとかアマゾンとかでなんとかなるべく安いやつを探して集めました。
で、順番に読み始めました。
「銭豚」「スターダスト」「現約聖書」「告白」「青の洞門」「耳鳴りのする朝」
どの作品も人間の深いところで渦巻く業をまるで膿みを出すかのよう読むものにえぐり出して来ます。
ジョージ秋山でなければ表現できないような世界観は、時が経っても少しも色褪せずに残っていました。
「浮浪雲」や二宮金次郎の生涯を描いた「博愛の人」が人間の善意を強調する作品であるならば、「銭ゲバ」「アシュラ」に代表される人間の業を描いた作品も又そのやるせなさや切なさ、強欲、罪深さが良く描かれているのです。
できれば、両方の作品に触れて、人間の持つ多面性に気づくきっかけになるのではと思います。
もう、新しいジョージ秋山の作品を読むことは出来ませんが、まだ、未読の物も含めて今までの作品を読み返してみたいと思います。
きっと、新しい発見と感動に出会えるのではないかとワクワクしています。