春めいてくるこの季節、たくさんの美術館で魅力的な「春の企画展」が開催されます🌸

 

長年、広告を眺めては「行ってみたいな」と思い続けてきましたが、

ここ数年でようやく気軽に足を運べるようになりました。

 

芸術作品の素晴らしさはもちろんですが、

最近は美術館側の見せ方の工夫や演出にも深く感銘を受けています。

 

先日、友人と竹橋の「東京国立近代美術館」へ行ってきましたので、

そこで感じたときめき飛び出すハートをレポートしたいと思います。

 

 

東京国立近代美術館

 

 

東京国立近代美術館は千代田区北の丸公園内にある美術館です。

明治時代後半から現代までの近現代美術作品をコレクションし、常時展示した初めての美術館です。

 

菱田春草岸田劉生横山大観鏑木清方上村松園などの絵画を所有しています。

 

 

美術館の春まつり

 

現在、毎春恒例のイベント「美術館の春まつり」が4月12日まで開催されています。

 

 

川合玉堂「行く春」や

 

川合玉堂「行く春」

 

 

菊池芳文の「小雨ふる吉野」が年に一度公開されていて華やかです。

 

小雨ふる吉野

 

 

11時からは30分間、無料のガイドがあり

 

辻永「椿と子山羊」

 

 

辻永(つじひさし)の「椿と子山羊」などの絵を解説していただけました。

 

可愛らしい絵ですが、作者を存じ上げなかったので、解説していただけなければ通り過ぎてしまっていたかもしれません。

 

 

他にも鏑木清方による節句画🎎

 

鏑木清方「節句画」

 

 

海外からもアンリ・ルソー

 

アンリ・ルソー

 

 

 

セザンヌオスカー・ココシュカ

 

 

 

カンデンスキー

 

 

 

私のお気に入りのイヴ・タンギーの作品もあります。

 

 

 

川瀬巴水の郷愁を誘う絵

 

春の愛宕山

 

 

萬鉄五郎(よろずてつごろう)による大きくて力強い作品

 

「裸体美人」

 

 

月岡玉瀞の

 

草紙洗草子

 

 

跡見玉枝(あとみぎょくし)の桜の絵

 

あけぼの桜

 

などなど見どころ満載、盛りだくさんでした。

 

 

「春まつり」は4/12まで開催されています。

 

 

目の前はお堀

 

東京国立近代美術館はロケーションが最高で、お堀を眺めるスペースもあります。

 

皇居のお堀

 

大きな窓から皇居や丸の内のビル群が見えます。

 

桜の木が並んでいるので、桜の季節なら

美術館の中も外も「春まつり」🌸になりそうですね

 

 

その他の名品

 

まだまだ沢山の素晴らしい作品があります。

 

絵だけでなく、高村光太郎の「兎」

 

 

 

また、戦時中、画家が戦費のために「戦争画」を描かなくてはいけなかったことから

戦争画もありました。

 

藤田嗣治や小磯良平も軍部に要請されて描いていました。

 

 

この絵を描いたことによって戦後、「戦争協力者」と非難され

フランスに移住してしまうことになりました。

 

その後も

「国のために戦う一兵卒と同じ心境で描いたのになぜ非難されなければならないか」

と手記の中でも嘆いていたそうです。

 

 

下村観山展

 

下村観山は明治から昭和初期の日本画家です。

 

代々紀州藩に仕える小鼓方幸流の能楽師の3男として生まれ、

1889年(明治22年)東京美術学校(現・東京藝術大学)に第一期生として入学し


橋本雅邦フェノロサ岡倉天心に師事しました。

 

文部省留学生として渡英し、

大英博物館に展示されている作品もありますが

今回里帰りしています♪

 

 

また、下村観山の絵は渋沢栄一など、政財界の重鎮にも愛されたので

依頼を受け、制作した物も展示されていました。

 

本当にたくさんの作品があり、どれもこれも素晴らしいのですが

一部を紹介します。

 

単眼鏡を300円でお借りすることが出来ます!

 

 

山水図

 

 

観山が11歳の時に描いた墨絵です爆  笑

 

学んだことを活かしているそうですが、早熟ぶりがわかります気づき

 

 

 

十六羅漢

 

 

 

十六羅漢とは、仏教を開いた釈迦の教えを守り伝える16人の聖者

なのですが、16人それぞれに表情があり

木や虎🐅も丁寧に描かれています。

 

単眼鏡を使って「観山の超絶筆致」

を見てため息をつくことが出来ます爆  笑

 

 

ディオゲネス

 

観山がイギリス留学中に考えた「世界の日本画」です。

 

イギリスで親交を深めた小説家で東洋美術研究家の

アーサー・モリソンに贈った作品で

通常は大英博物館に展示されていますが、今回

里帰りしました。

 


パンフレットを撮影しました

 

 

 

模写

 

イギリス留学中、観山は日本画との親和性を持つ水彩画を研究するとともに、

各地の美術館で西洋絵画の模写にも取り組みます。

 

「小椅子の聖母」

 

 

模写は水彩絵の具で描かれています。

 

陰影表現や鮮やかな色彩などが帰国後の作品に影響を与えていると言われています。

 

 

挿し絵

 

観山は本の挿し絵も手がけたそうで

何冊か並んでいました気づき

 

どんな絵も完璧です。

 

品のある顔立ちです

 

 

 

小倉山

 

 

百人一首に藤原忠平が宇多上皇に思いをよせて詠んだ

 

小倉山 峰のもみじ葉 心あらば いまひとたびの みゆき待たなむ

 

という歌があります。

 

観山はこの歌に想を得て「小倉山」を描いたと考えられます。

 

観山の師である岡倉天心は

色あざやかな木々を金の地に描くことに観山のねらいがある」

とおっしゃいました。

 

 

 

蒙古襲来

 

観山は歴史画も得意としていました。

 

モンゴル軍の兜や鎧も時代考証を重視して描かれています。

 

 

 

 

弱法師

 

観山は能楽一家に生まれたことから、

能を題材にした絵も描いています。

 

弱法師(よろぼし)も能の演目ですが、

この絵は盲目の俊徳まるが夕陽に心眼で美景を見る

「日想観」の場面です。

 

この絵が「下村観山展」のポスターに使われているので

一番の代表作なのでしょう。

 

 

遺作

観山は昭和5年に57歳で亡くなります。

 

最後の作品は知人から送られた筍です。

 

 

 

体調が悪い中、中国宋代の画風を取り入れ

1週間で完成させたそうです。

亡くなる直前まで新しい画風に挑戦していたのですね!

 

 

下村観山展は5/10まで開催されています。

 

 

見終えて

 

とにかくどの絵も素晴らしく

動物や植物の細かい毛なども正確に描かれているので

じっくり見るとなかなか動けません爆  笑

 

正直、どっと疲れましたあせるあせる

 

細かいけれど全体のバランスは凄くよくて美しいです。

 

北の丸公園や皇居の桜が美しく咲く頃

是非ご自分の肉眼や単眼鏡で楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 

休館日などはこちらからご確認ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました😊