ユウ『うわっ!!何なんだよ!!何なんだよコレッ』
オレは手に付いた何だかわからないけれど、とにかく不快な物を振り払いながらポケットからライターを取り出した
カチッ
ぼんやりと浮かび上がるドアノブ
何だか判らない液体と……
髪の…毛…
(髪の毛?髪の毛?)
思わずライターを落とす
廊下はまた暗闇に包まれた
オレは何が何だか解らなかった
ハンカチを取り出しドアノブをくるみとにかくドアを開けた
早く部屋に入らなきゃ
何故だかそう思った
誰かがオレをじっと見ているような気がしたんだ
部屋に入り急いで手を洗う
(くせぇ…)
その時
ヴーッヴーッヴーッ…
震える携帯
着信面に
“リコちゃん”
濡れた手を振りながら通話ボタンを押す
ユウ『もしもし』
心無し声が震えてた
リコ『ユウ?ん?どしたの?具合悪いの?あ
私久しぶりに仕事が早く終わったんだぁ
今から行くね
今、どこ?』ユウ『……はぁ
お前久しぶり過ぎじゃね?今?家だよ』(リコが来るのか…でもヒメカさっきまたかけるねって言ってたな…まぁ電源落としちまえばいっか)
久しぶりにリコと出来ると浮かれたオレはさっきの恐怖なんかぶっ飛んじまった
本当に馬鹿だった
(あ…ドアノブのアレ…リコが来る前に何とかしなきゃな…)
オレは懐中電灯と雑巾を手に廊下に出た
(くっせー…)
ベタベタした液体に絡まる長い…黒い髪の毛をゴシゴシ擦った
(何なんだよ…)
オレは心当たりを必死に手繰った
ふざけた生活をしていたオレには心当たりが有りすぎた
(でも待てよ…リコと付き合ってからは意外とオレ真面目じゃね?あー解らねー…あ、隣の部屋のヤツと間違えたんじゃね?そうだ…そうだよ…チャラそうな男だったし)
馬鹿だったオレは勝手にそう解釈したんだ
ピンポーン
インターホンに映るリコ
ユウ『はいよ~』
オートロックを解除した
しばらくし、
リコ『ユウ~久しぶり~
あ~会いたかった~
こらチャラ男
浮気なんかしてないでしょうね(笑)』部屋に入るなりオレに抱きつくリコ
ユウ『あははバカ。(やっぱリコかわいいな~)』
リコ『ねぇねぇ……しよ
』続く
ヒメカちゃんっ
』