恥知らず -8ページ目

恥知らず

18禁でございます…

いらっしゃいませ…
アホエロスの世界へようこそ………





ユウ『うわっ!!何なんだよ!!何なんだよコレッ』



オレは手に付いた何だかわからないけれど、とにかく不快な物を振り払いながらポケットからライターを取り出した



カチッ



ぼんやりと浮かび上がるドアノブ



何だか判らない液体と……



髪の…毛…



(髪の毛?髪の毛?)


思わずライターを落とす

廊下はまた暗闇に包まれた



オレは何が何だか解らなかった



ハンカチを取り出しドアノブをくるみとにかくドアを開けた



早く部屋に入らなきゃ



何故だかそう思った




誰かがオレをじっと見ているような気がしたんだ


部屋に入り急いで手を洗う




(くせぇ…)




その時




ヴーッヴーッヴーッ…



震える携帯



着信面に



“リコちゃん”




濡れた手を振りながら通話ボタンを押す




ユウ『もしもし』

心無し声が震えてた



リコ『ユウ?ん?どしたの?具合悪いの?あ音符私久しぶりに仕事が早く終わったんだぁドキドキ今から行くね音符今、どこ?』



ユウ『……はぁDASH!お前久しぶり過ぎじゃね?今?家だよ』



(リコが来るのか…でもヒメカさっきまたかけるねって言ってたな…まぁ電源落としちまえばいっか)



久しぶりにリコと出来ると浮かれたオレはさっきの恐怖なんかぶっ飛んじまった



本当に馬鹿だった



(あ…ドアノブのアレ…リコが来る前に何とかしなきゃな…)




オレは懐中電灯と雑巾を手に廊下に出た



(くっせー…)



ベタベタした液体に絡まる長い…黒い髪の毛をゴシゴシ擦った




(何なんだよ…)



オレは心当たりを必死に手繰った



ふざけた生活をしていたオレには心当たりが有りすぎた




(でも待てよ…リコと付き合ってからは意外とオレ真面目じゃね?あー解らねー…あ、隣の部屋のヤツと間違えたんじゃね?そうだ…そうだよ…チャラそうな男だったし)




馬鹿だったオレは勝手にそう解釈したんだ




ピンポーン




インターホンに映るリコ



ユウ『はいよ~』



オートロックを解除した



しばらくし、




リコ『ユウ~久しぶり~ドキドキあ~会いたかった~ドキドキこらチャラ男音符浮気なんかしてないでしょうね(笑)』



部屋に入るなりオレに抱きつくリコ



ユウ『あははバカ。(やっぱリコかわいいな~)』




リコ『ねぇねぇ……しよドキドキ









続く



ユウ『電話だけじゃなくて逢いたくなっちゃったな~』



ヒメカ『……私も……でも…ユウ君彼女居るから…』



ユウ『……別れるよ…それにほら、もー終ってるみたいなもんだしさ……俺…会った事も無いのに…好きになっちゃったみたいなんだよね…』



ヒメカ『…えっ…本当に?本当にヒメカの事……好き?嬉しいっ』



ユウ『うん。本当だよ…好きだよ』



ヒメカ『ヒメカも…ヒメカもユウ君の事が全部好き……笑うと目…無くなっちゃうとことか…大好き…』



ユウ『…えっ?何で知ってんの?オレ…笑うと目無くなっちゃうとこ…』


ヒメカ『………えっ?な…何となくそんな感じがした…から…』



ユウ『スゲーッ!!ヒメカちゃんっ!!



オレは馬鹿だった


完全に浮かれてた




それから少しずつ

オレの周りでおかしな事が起こりだしたんだ






ある日

バイトを終えていつも通りヒメカと話ながら家に向かってた



ヒメカ『ユウ君もうお家着いちゃうねあせる



ユウ『うん。後3分位かな~あ、でも家着いてからも話そ』



ヒメカ『う、うん…あ、大変あせるヒメカ…ユウ君と話に夢中でお洗濯物忘れてたぁあせるユウ君またかけるねあせる



ユウ『あはは。ヒメカちゃんは本当にかわいいなぁ~うん待ってるよ』




オレは電話を切り

いつもの道をいつも通り歩いた


そしてマンションに着いたんだ



エレベーターで部屋のある3階に




(あれ?何だよ~廊下の電気切れてんじゃん…んだよ……暗くてよく見えねえ……しかも何なんだ?この臭い…くせぇ…誰だよ生ゴミ廊下に放置しやがって)



とにかく酷い臭いだった

生臭いというか…



オレはこの臭いから逃げたくて早く部屋に入ろうと足を早める

暗いとは言え自分の部屋位は判る



オレは鍵を取り出し部屋の鍵を開けた


(くせぇ…まさか部屋の中まではこの臭い入ってねぇだろうなぁ…)



そして扉を開けようと


ノブを掴む



ニチャッ



オレはその感覚に慌てて手を引いた









続く




ヴーッヴーッ…ヴーッヴーッ…



携帯がテーブルの上で震えている




ユウ(リコかな~まさかアイツ…ドタキャンとかねーよな…)



画面を見る



〈着信 リコちゃん〉



ユウ『もしもーし』



リコ[ユウちゃん?ゴメンあせる本当ゴメンあせる今日残業なっちゃったあせる埋め合わせは必ずするから…本当ゴメン…部長見てるから…じゃあね]



虚しく切れる電話



(……っだよ~またかよ~)



リコは同い年の俺の彼女だ

短大生だったリコが就職してからこんな事がしょっちゅうある



ユウ『あ~っヒマになっちまったじゃねーか…』


大学は夏休み

俺はヒマをもて余していた




ヴーッヴーッ…ヴーッヴーッ…



再び震える携帯



(お音符誰だ?ちょうどいい音符飲み誘お)



着信を見る



〈着信 非通知〉



(ん?誰だ?)



いつもだったら非通知なんて出なかった

何で出てしまったんだろう



ユウ『もしもーし』



女『ケイタ?ごめんなさい…ごめんなさい…私が悪かったの……ごめんなさい…お願い!!許して…』



泣きながら謝る女の声



ユウ『ちょ…あの…間違えてます…よ?』



少しの間の後



女『………え?…ケイタ…じゃないの?やだ…わたし…』



(めちゃくちゃ可愛い声だな…)



ユウ『うん…ケイタ…では無いよ…それより大丈夫?』



女『………はい…あの…ごめんなさい…あの…じゃあ…』


電話を切ろうとする女



ユウ『ちょっと待って!!



俺はヒマだったんだ

それに…めちゃくちゃ可愛い声だった

初めて聞くくらい可愛い声だったんだ



女はヒメカと名乗った


俺はヒメカと話し込んだ


ヒメカはどうやら彼氏を怒らせてしまったらしい

(それであんなに必死に謝ってたんだ。しかしリコもこれくらい可愛く謝りゃいいのにな…)



話していても可愛いかった


(こりゃ本人も相当可愛いんじゃねーの?)



電話の切り際



ヒメカ『あの…また電話してもいいですか?』



ユウ『じゃあヒメカちゃんの番号教えてよ音符俺からもかけたいし…』



ヒメカ『…………』



ユウ『どうした?』



ヒメカ『うぅんあせる私の番号教えちゃったら…彼女サンに悪いし…それに…それに私ユウ君からの電話…待ってしまうから…私からまた…かけてもいいですか?』



(うわ~っ音符かわいいドキドキ)


ユウ『うん。解った電話待ってるよ』



それからヒメカは時々かけてきた



なかなか会えないリコ


俺は声だけのヒメカにどんどん引かれていった






【続く】