オレは非通知を着拒に設定し
少し安心していた
(…しばらく淳也ん家に居ればヒメカも諦めるだろ…電話も繋がらないんだからそれがどういう事か位気が付くだろうし…)
それからオレはリコに電話をした
ユウ『リコ?あの…さ…しばらくオレ…マンション帰らないからさ~リコもオレん家近付くなよ』
リコ『何で?隣のチャラ男と揉めたの?』
本当の事は言えなかった。リコに振られる…オレはこの期に及んで保身を図った
ユウ『あ…あぁ。まあ…』
リコ『あはは~んで負けちゃったんでしょ。了解~ってか私謝ってあげよっか?(笑)』
何も知らないリコは呑気にそう言った
ユウ『いや…いいよ
とにかくマンションに近付くなよ』リコ『もう。大袈裟だなぁ~解ったよ~』
オレは電話を切ってから、もう一度あの留守電を聞いた
(ふぅ…まだ信じられないな…あのヒメカが…はぁ…まぁヒメカはココもバイト先も知らねーし、大丈夫だろ。ヤベッバイト遅れる)
オレはバイトへ
ユウ『おはよーっす』
店長『ああ。おはよう…ってユウ、お前凄い顔色だぞ大丈夫か?』
ユウ『え?そうっすか?超元気っすよ~』
店長『そうか?ならいいが…あ、そういえばほら、バイト一人バックレたっぽいからユウ、シフト増やしていいか?』
(マジかよ~あ
でも引っ越し費用要るしな…)ユウ『いいっすよ~バリバリ働くんで時給アップ頼んます(笑)』
店長『ははは…考えておくよ』
ランチ時はメチャクチャ忙しく、オレはヒメカの事などすっかり忘れていた
ただ…時々誰かに見られている気がしていた事を除けば。
店長『お疲れ。ユウ、休憩いいぞ』
ユウ『うぃっす~』
オレは賄いを食ってから一服しに表に出た
(はぁ~働くのめんどくせぇ~(笑))
オレは大きく伸びをした
その時確かに感じた
誰かがオレを見ている
オレはヒメカの事を思い出し慌てて周りを見渡した
誰も居ない
(居る訳無いよな…オレ、ビビり過ぎ~(笑)あ、携帯携帯~)
携帯を開いたオレは膝から崩れ落ちた
着信20
留守電のアイコン…
着信履歴を埋め尽くす
[公衆電話]の文字
(ヒメカだ…絶対にヒメカだ…)
オレは急いで公衆電話を着拒した
そして恐る恐る留守番電話サービスに繋げた
《新しいメッセージは20件です。1番目のメッセージは…》
≪ユウくーん
どうしちゃったのかなっ
電話繋がらないよ~
ピーッ≫(嘘だろ…)
≪ユウくーん
ユウくんったらぁ
ヒメカを焦らそうとしてるのね
もうっ
ピーッ≫≪待ってるのに~
ピーッ≫≪バイトかな~
ヒメカ旅行連れてってくれるのかな
あ
解ったぁ
ヒメカと暮らす為にお引っ越しかな
もうっ
ユウくん大好き
ピーッ≫≪…………ピーッ≫
≪……ハァハァ……ピーッ≫
≪………………何だよコイツ…邪魔だな…ズルッズルッ……ピーッ≫
≪ユウくーん
今から行くね~
ピーッ≫(え?)
≪見ぃ~つけた
バイトしてるユウくんもカッコイイ~
……でもダメだよ~ユウくんの可愛い笑顔はヒメカの物なのにっ
そんな女に笑いかけるな
ピーッ≫≪ユウくんごめ~ん
ヒメカの為に笑いたくないのに笑ってるのに…ヒメカやきもちやいちゃったぁ
ピーッ≫≪また電話するね
バイト頑張ってね
ピーッ≫(マジかよ…嘘だろ……マジかよ~っ
)続く