恥知らず -6ページ目

恥知らず

18禁でございます…

いらっしゃいませ…
アホエロスの世界へようこそ………





オレは非通知を着拒に設定し



少し安心していた



(…しばらく淳也ん家に居ればヒメカも諦めるだろ…電話も繋がらないんだからそれがどういう事か位気が付くだろうし…)



それからオレはリコに電話をした



ユウ『リコ?あの…さ…しばらくオレ…マンション帰らないからさ~リコもオレん家近付くなよ』



リコ『何で?隣のチャラ男と揉めたの?』



本当の事は言えなかった。リコに振られる…オレはこの期に及んで保身を図った



ユウ『あ…あぁ。まあ…』




リコ『あはは~んで負けちゃったんでしょ。了解~ってか私謝ってあげよっか?(笑)』



何も知らないリコは呑気にそう言った



ユウ『いや…いいよあせるとにかくマンションに近付くなよ』




リコ『もう。大袈裟だなぁ~解ったよ~』



オレは電話を切ってから、もう一度あの留守電を聞いた




(ふぅ…まだ信じられないな…あのヒメカが…はぁ…まぁヒメカはココもバイト先も知らねーし、大丈夫だろ。ヤベッバイト遅れる)



オレはバイトへ



ユウ『おはよーっす』



店長『ああ。おはよう…ってユウ、お前凄い顔色だぞ大丈夫か?』



ユウ『え?そうっすか?超元気っすよ~』



店長『そうか?ならいいが…あ、そういえばほら、バイト一人バックレたっぽいからユウ、シフト増やしていいか?』



(マジかよ~あ!!でも引っ越し費用要るしな…)



ユウ『いいっすよ~バリバリ働くんで時給アップ頼んます(笑)』



店長『ははは…考えておくよ』




ランチ時はメチャクチャ忙しく、オレはヒメカの事などすっかり忘れていた



ただ…時々誰かに見られている気がしていた事を除けば。



店長『お疲れ。ユウ、休憩いいぞ』




ユウ『うぃっす~』



オレは賄いを食ってから一服しに表に出た



(はぁ~働くのめんどくせぇ~(笑))



オレは大きく伸びをした



その時確かに感じた


誰かがオレを見ている




オレはヒメカの事を思い出し慌てて周りを見渡した



誰も居ない



(居る訳無いよな…オレ、ビビり過ぎ~(笑)あ、携帯携帯~)




携帯を開いたオレは膝から崩れ落ちた




着信20



留守電のアイコン…




着信履歴を埋め尽くす




[公衆電話]の文字




(ヒメカだ…絶対にヒメカだ…)




オレは急いで公衆電話を着拒した




そして恐る恐る留守番電話サービスに繋げた




《新しいメッセージは20件です。1番目のメッセージは…》




≪ユウくーんドキドキどうしちゃったのかなっ音符電話繋がらないよ~音符ピーッ≫



(嘘だろ…)



≪ユウくーんドキドキユウくんったらぁドキドキヒメカを焦らそうとしてるのねドキドキもうっドキドキピーッ≫



≪待ってるのに~ドキドキピーッ≫



≪バイトかな~ドキドキヒメカ旅行連れてってくれるのかなドキドキ音符解ったぁドキドキヒメカと暮らす為にお引っ越しかなドキドキもうっドキドキユウくん大好きドキドキピーッ≫



≪…………ピーッ≫




≪……ハァハァ……ピーッ≫



≪………………何だよコイツ…邪魔だな…ズルッズルッ……ピーッ≫



≪ユウくーんドキドキ今から行くね~ドキドキピーッ≫




(え?)




≪見ぃ~つけたドキドキバイトしてるユウくんもカッコイイ~ドキドキ……でもダメだよ~ユウくんの可愛い笑顔はヒメカの物なのにっ!!そんな女に笑いかけるな!!ピーッ≫




≪ユウくんごめ~んドキドキヒメカの為に笑いたくないのに笑ってるのに…ヒメカやきもちやいちゃったぁドキドキピーッ≫




≪また電話するねドキドキバイト頑張ってねドキドキピーッ≫




(マジかよ…嘘だろ……マジかよ~っ!!)







続く



ユウ『わりーな~急に。つかお前ん家キタネーな(笑)』




淳也『オイ…それが優しき友に言う台詞か?帰るか?(笑)』




ユウ『ウソウソ。スゲー美しい部屋ですね』



淳也『………それはそれでどうかと思うが(笑)で、何があったんだよ』




淳也はビールを冷蔵庫から取り出しながら聞く




オレは今日の出来事を淳也に話した




淳也『嘘みてー。あり得ねぇ~。隣のチャラ男よりそのヒメカとか言うかわいいのとちょい前に間違い電話で知り合ったっつーのが!!(笑)オレにもかかってこねーかな音符




ユウ『オイ…食い付くのそこかよ~(笑)マジ今日だってさ~………あっ』



そしてオレは思い出した



ユウ『留守電…』




淳也『何だよ』




ユウ『そー言えばヒメカが連絡とれないオレを心配して留守電たくさん入れたって言ってたな…』



淳也『おっ音符そのスゲーかわいい声っての聞かせろよ~音符




ユウ『いや、消せって言われたんだよな…聞かないで』




淳也『聞かないで消したって言えばいい話じゃね?』




ユウ『そりゃそうだ(笑)』




オレは留守番センターに繋ぎスピーカーにして聞く事にした




《新しいメッセージは20件です…1番目のメッセージ》




≪もしもし?ユウくん?あれ?………ピーッ≫



淳也『マジだ…スゲーかわいい声…』




ユウ『だろ?なんつーかたまらんだろ?(笑)』




オレ達は続けて聞いた




≪もしもーしっ!!どうしたの?ヒメカ…またかけるねって言ったのに…ピーッ…≫



≪ユウくーん!!ユウくーん!!………何かあったの?何で出てくれないの?………ピーッ≫




≪………女か………ピーッ≫



(えっ?)




≪…………ユウ!!女と居るんだろ!!ふざけるな!!別れるんじゃねーのかよ!!………そいつと離れろよ!!………ピーッ≫




えっ?オレ達は顔を見合わせた




≪…………ユウ~(ドンッドンッドンッ…)は~な~れ~ろ~っ!!(ドンッドンッドンッドンッドンッ)………ピーッ≫





≪…ユウくん…電話にでてよう(ドンッドンッドンッドンッ)………ピーッ≫




それからはヒメカとヒメカじゃない奴のような声が交互に入っていた……



淳也『………これ…ヤバくねーか?』




オレは無言だった。声を発する事ができなかった



≪……ブツブツ…ブツブツ……キーッ!!¢£*§‰Ωψию………ピーッ≫




何を言っているか判らない




≪……ユウくん……ユウくん…………その女から離れろ!!…(ピンポーンピンポーン)………離れろ…離れろ………ピーッ≫



(このチャイム……)




≪………あの女…許さない……ヒメカのユウなのに…許さない…ブツブツ…ドンッ!!ガシャーンッ!!バンッバンッ!!…バンッバンッ!!バンッバンッ!!キーッ!!……ピーッ≫




《メッセージは以上です》




(…………まさか…)




淳也『………なぁ…考えたくないけどさ…お前の言ってた壁とか…エレベーター……』




ユウ『……………』




淳也『ヤバくねーか?ヒメカって子…』




ユウ『…………』




淳也『隣のチャラ男…大丈夫かな…』




ユウ『……………チャラ男…は…大丈夫じゃねーかな…相手は女だし…ただ居なかったんじゃねーか?』




淳也『居なかったとしたらどうやって入ったんだ?それより…ヒメカ…何でお前ん家知ってるんだよ…オートロックは?なんで?』




ユウ『……頼む…ちょ黙ってくれ…オレだって解らねーよ!!




淳也『とにかくヤベーよ…もうヒメカからの電話には出るなよ?非通知着拒しろよ?しばらくオレん家居ていいから』




ユウ『……ああ。わりい……』







続く




そこには




エレベーターの割れた鏡…




割れた鏡にベッタリと付着した血と黒い長い髪




エレベーターの壁には血の手形がそこら中に




そしてあの臭い




オレは呆然としていた




チン




音と共に静かに扉が閉まる




オレは我に返りきびすを返し走り出した





(アレはヤバイ…ヤバイ……部屋に帰っちゃダメだ)



そう、部屋に帰っちゃダメだとオレの本能が告げていた




(明るい所へ!!明るい所?どこだ?駅!!駅なら人もたくさん居る…警察…通報した方が…いや…めんどくせぇ……マンションの誰かが通報するだろ?)



あの時警察に行っていれば…





駅が近付き人通りが増えてきてオレはやっと落ち着いてきた




(………今日は部屋戻れねーなぁ……誰かん家泊めてもらお………携帯…携帯っと…電源落としたら不自然だからサイレントにしてたんだった…)




オレは鞄を漁り携帯を開いた





[着信20]




そして留守番電話のアイコン




(着信20?)




オレは履歴を見て焦った



着信履歴を埋め尽くす




《非通知》




その時




光るディスプレイ




《非通知》




(ヒメカ?)




通話ボタンを押す




ユウ『…もしもし』




ヒメカ『あ!!ユウくん!!やっと繋がったぁ~!!もうっ!!何かあったんじゃないかってヒメカすっごく心配したんだからぁっ』




(ほっ。怒ってる訳じゃないのか……)




ユウ『ごめんあせるちょっとバタバタしちゃっててさ~』




オレは当たり障りの無い返事で誤魔化した




ヒメカ『はぁ~よかったぁ~。』




(そうだ…ヒメカん家泊めてもらおう…)




ユウ『あのさ…何かオレん家隣の住人が頭おかしくてさぁ~気持ち悪いから家帰りたくないんだよね……ヒメカ…都合悪くなかったら泊めてくんない?もちろん何にもしないからさ!!




ヒメカ『えっ?………』



ユウ『えっ?都合悪い?ってかオレ図々し過ぎ?まだ会った事も無いのに…そりゃ嫌だよな…』




ヒメカ『う、うぅん!!違うの~ヒメカの部屋今すっごく散らかってて…それに……もうお化粧も落としちゃったし…ユウくんに初めて会うのにこんなんじゃやだなって』




(ヒメカかわいいなぁ~)



ユウ『うん。解ったごめん。今日は友達ん家泊まるわ』




ヒメカ『帰ってこないの?』





ユウ『えっ?帰ってこないって?』




ヒメカ『えっ?違うよ~ユウくん聞き間違え!!お家に帰らないの?って聞いたんだよ~』




ユウ『あはは…オレ今日は色々あり過ぎておかしいみたいだ…うん。今日は家戻んないで友達ん家泊まるわ』





ヒメカ『そっかぁ。あ!!ユウくん……留守番電話聞いた?』



ユウ『いや、まだだよ』



ヒメカ『お願い!!聞かないで消してあせるヒメカ…ユウくんに何かあったんじゃないかって慌ててたくさん入れちゃったのあせる恥ずかしいから消してねあせる




ユウ『えっ?ダメだよ~もう保存版にしちゃうよ音符ヒメカちゃんのかわいい声音符




ヒメカ『ダメ。消して。』




ヒメカの声色が変わった



ユウ『う…うん。解ったよ。消すよ』




ヒメカ『よかったぁ音符


いつものヒメカだ




ユウ『じゃ、オレ泊めてくれるヤツ探すからまたな音符




ヒメカ『うんドキドキおやすみユウくん』




オレはヒメカとの電話を切り、高校時代からのツレの淳也に電話をした




ユウ『ちよ、今日泊めてくんない?事情は会ってから話すからさ』









続く