2日目は静岡の私鉄を西から東へ乗り継ぐ。

 

最初は「天竜浜名湖鉄道」だ。「新所原(しんじょはら)」駅までJRで向かい乗り換える。

 

待っていたのは、新潟トランシス製のTH2100型だ。

朝の通勤通学時間なので新所原駅で沢山降りたのだが列車に乗ったのは私ぐらい。

 

予定では、西鹿島駅で遠州鉄道に乗り換え往復することにしていたが、

時刻表を確認すると、天竜二俣駅まで行っても、時間的に余裕があるので変更した。

 

相変わらず一番後ろに座ったので、掛川駅から新所原駅への回想となる。

 

「掛川」駅はとんがり屋根の駅舎だ。ホームの反対側はJRのホームとなっている。

 

出発して、東海道線に沿って走って行く。そして右へカーブする。

 

「掛川市役所前」駅手前は、菜の花が綺麗だった。

 

3駅目は「桜木」駅、プラットフォームと駅舎が有形文化財だ。

 

「いこいの広場」駅、「細谷」駅付近は3kmぐらい長い直線になっている。

 

「原野谷川橋梁」 と 「太田川橋梁」 はどちらも有形文化財(鉄道遺産)だ。

 

森の石松の「遠州森」駅、「遠見一宮」駅も有形文化財だ。

一宮の小國神社までは、送迎バスが走っているようだ。

 

次の「敷地」駅との間には大きな茶畑が広がっていて、三川茶と書いてあった。

 

天竜川に近づくきトンネルで山を越える。

 

着いた処は「天竜二俣」駅だ。天浜線最大の駅になる。

 

昭和15年製のホームは時間が止まっているし、転車台と機関庫も残っている。

 

国鉄二俣線時代はSLが走っていて、駅前にはC58が保存されている。

煙室扉ハンドルが無いのは、チョット残念だ。

 

次の二俣本町駅の先のトンネルを抜けた処で、

 

「天竜川橋梁」を渡る。同橋梁は三連トラスで古いが、並行する国道の橋も美しい。

調べると「鹿島橋」という昭和12(1937)年製の静岡県土木遺産で、

現存する戦前最大スパンの上曲弦カンチレバートラス橋だった。

 

 

西鹿島駅は遠州鉄道との乗り換え駅にしては片側ホームの小さな駅だ。

新所原側の階段で地下道で乗り換えや出入り口に行き、駅舎は遠州鉄道と共用だ。

 

その後、台地を西へ向かい、柑橘の里だけあって「フルーツパーク」という駅もある。

 

「都田」駅には、木製の改札口が残っていて、「金指」駅のホーム屋根も古い。

金指駅の北西が大河ドラマ「おんな城主直虎」の里の「井伊谷」がある。

 

2つ先の「気賀」駅も古いホームが残っている。駅前は直虎の土産物屋だ。

反対側には、大河ドラマ館が出来ていて、観光客が多かった。

 

戦国時代には、気賀の辺りは浜名湖が奥まで入り込んでいたようだ。

江戸時代には「姫街道」という「東海道の裏街道」があった。

 

従って、天竜二俣近くの二俣城は、街道の要衝の地に建てられていた。

今は奥浜名湖はさびれているが、昔は人馬の往来があったようだ。

 

「西気賀」駅の手前で浜名湖が見えてくる。湖面はとても静かだ。

 

2つ先の「浜名湖佐久米」駅は、湖に面した駅、高速道路が湖上を走っているのが残念。

 

都築地区で山に入るが、また湖岸を走り「三ヶ日」駅に到着。

 

ミカンの産地だけあって、山側の奥の方までみかん畑になってくる。

 

左は海、右はみかん畑という景色の中を走って行く。

「知波田」駅で湖は終わりとなり、終点「新所原」駅に到着する。

 

なかなか面白い路線だが、もう少し湖沿いを走る場所があると楽しいかも。

 

 

車輛は、基本的にTH2100型だが、

 

1台だけTH9200型(宝くじ号)が走っている。