休みの日に、妻とランチに行きました。

二人だけでランチに出かけるのは、久しぶりでした。

場所は、江戸時代からの建築物が敷地内に残る古民家です。

もともとは、ここで商売に成功した富豪の住まいであり、商売や社交の要所となっていいたそうです。当時は藩主や各分野の要人が訪れていたとか。

出てくるのは、無農薬の野菜と無農薬のお米を使った料理です。

食べてみて驚きました。口の中でまったく癖がない。やさしい。

すーっと体に吸い込まれていくような感じなのです。

コーヒーはデカフェというもの。初めての味で、コーヒーとは思えない。

やはり、体に浸透していくような感じでした。シフォンケーキも。

本当に自然のものは無理なく一体化するのかなと。

 

澄んだ静かな場所

でも、この店の一番いいところは、料理そのものより場でした。

築100年以上の建物です。周りをたくさんの木と植物が囲んでいて、タイムスリップしたようなノスタルジックな場所でした。

入った瞬間から、気持ちが静かになる。頭がすっきりする。穏やかになる。

きっと昔から、たくさんの方がここで良いエネルギーを発してきた、良い時間を過ごしてきたのだろうと思いました。

 

会話が変わった

そして、不思議なことがありました。

妻との会話は、家だと対立したり一方通行になることがあります。

お互いに聞いているようで聞いていない。相手が何か言えば、つい反論してしまう。

ところがこの日は、違ったのです。

お互いに、相手の話を最後まで聞いていました。普段ならぶつかり合うような話も、うんうんと頷いて聞ける。

子どもが小さいころ、妻にいつも苦労をかけたこと。

その頃仕事や諸々が本当にきつかった時期で、私も必死で頑張っていたこと。

いつもなら火種になる話が、この日は、ただ受け止められました。お互いに。

 

意識が場をつくる

意識が場をつくる、とよく言います。

この日感じたのは、その逆でもありました。場が、意識をつくる。

でも、たぶんどちらでもいいのだと思います。

色即是空、空即是色。

分けて考えているのは私たちのほうで、もとは同じひとつのものなのかもしれません。

いい場所にいると、人は穏やかになれる。

穏やかになれば、相手の話が聞ける。

相手の話が聞ければ、いつもと違う会話ができる。

私もこういう場にいるような気持ちで、いつもいたいと思いました。

そして、家の中のエネルギーも、こんなふうにしたい。

 

二人で過ごす時間。二人で食べるランチ。

久しぶりでしたが、とてもいい時間でした