はまらない形



 橋を渡った先で、ボクはとても奇妙なピースに出会いました。
 形はトゲトゲしていて、出っ張りが何個もあちこちに飛び出しています。
 どのピースと合わせようとしても、隙間ができてしまったり、途中でつっかえてしまったりして、全くハマりません。

「うーん、君はなんて難しい形をしているんだ……」
 ボクは頭を抱えてしまいました。
 周りのピースたちも「その子はどこにも入らないよ」と言うように、カタカタと首を振っているように見えます。

 でも、ボクはそのトゲトゲしたピースをよく観察してみました。
 よく見ると、そのトゲトゲは傷ついたわけではなく、美しい星の形を象っていたのです。

「無理にはめ込まなくてもいいんだよ。きっと君は、特別な役割を持っているんだから」
 ボクが優しく声をかけて撫でてあげると、トゲトゲのピースは誇らしげに『きらり』と光りました。

 誰もが同じ形である必要はないんだと、ボクは教えられた気がしました。