パン屋の前のあの子


 朝になると、パンの匂いが町じゅうに広がる。
 焼きたてのクロワッサンと、バターの甘い香り。
 ぼくは毎日、その香りに誘われてパン屋の前の石畳に座る。
 店の人はもう慣れているのか、ぼくのことを追い払ったりはしない。
 たまに「今日も来たのね」と言いながら、紙袋の中からパンの端っこを投げてくれる。


 それが少し冷めた頃、あの子が現れる。

 制服のスカートを風に揺らしながら、小さなトートバッグを抱えて。
 いつも同じ時間、同じパンを買う。
 クリームパン。
 それを手にすると、ちょっとだけ笑う。
 でも、その笑顔のあとで、目を伏せる。
 泣いたあとのように、まつげの影が長い。

 ぼくはその足もとに身体をすり寄せる。
 だけどあの子は気づかない。
 イヤホンの向こうで、何かを聴いている。
 パンを一口かじって歩き出すと、甘い匂いといっしょに、ほんの少しだけ悲しみの気配が残る。


 ある朝、いつもの時間になってもあの子は来なかった。
 パン屋の前に座っていたぼくの耳に、店の奥から話し声が聞こえた。
「ほら、あの子。最近は男の子と来るのよ」
「へえ、そうなの。よかったじゃない」


 次の日、ほんとうにそうだった。
 隣に男の子がいた。
 彼女がパンを受け取るとき、男の子が笑って何かを言う。
 その笑顔に釣られるように、あの子も少し笑った。
 昨日までの沈んだ目が、朝の光を映している。

 ぼくは立ち上がって、大きくあくびをした。


 そして二人が並んで歩く背中を見送りながら、パン屋の裏の陽だまりに戻る。


 パンの匂いは変わらない。
 だけど、今日の風は、少しだけ甘かった。


ある町の物語・不思議編
朝焼けの約束


 朝焼けが空を染めるころ、町の広場で二人の友達が未来への約束を交わしていた。

 言葉は少なかったが、その瞳は確かな希望で輝いていた。


 朝焼けはまるで二人の心を祝福するように優しく照らし、これからの道を温かく包み込んでいた。


 町には、朝焼けと共に新しい物語が静かに始まっていた。





ある町の物語は、一旦ここでおしまいです。
この町は、あなたの住んでいる町かもしれません。
日常にある優しさや不思議をそっと探してみてください。



ある町の物語・不思議編
星のかけら


 満天の星空の下、少女ミカは一つの輝く星のかけらを見つけた。

 そのかけらは小さくても、温かな光を放っていた。


 ミカは星のかけらを胸に抱き、夢を叶えるために一歩ずつ歩き出した。

 かけらは彼女に希望と勇気を与え、暗闇の中でも迷わずに進む力となった。


 星のかけらは、誰の心にも眠る小さな光だった。


ある町の物語・不思議編
風のメッセージ


 ある風の強い日、町に不思議な紙が舞い込んだ。

 紙には「あなたの願いを大切に」という言葉が書かれていた。


 町の人々はその紙を見て、自分の夢や希望を改めて考え始めた。

 風は優しく人々の心に触れ、忘れていた大切な気持ちを呼び覚ました。


 風のメッセージは、町に新しい風を運んでいた。

最初に自分の作品を好きだと言ってくれた方がアカウント削除したこと、しばらく認めたくなくて言えなかった。




でも、何日経ってもアカウントはなくて。




削除したことを受け入れないと思ったけど、ようやく言葉にできた。




でもどこかで全部は受け止められなくて。





そんなことないのに、急にもう誰も自分の作品を読んでくれてないような気がしてしまって、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。




そんなぐらぐらした心のまま何かの形で応援してほしいとわがままを言ってしまった。





そしたら感想を書いてくれた方・Xでメッセージくれた方がいて、優しさに泣きました。











たくさん反応していただいて、本当に感謝しかないし、もう少し心が元気になったら皆さまの作品も読みにいきます。




日常生活は大丈夫だし、創作もできてる。




でもまだしばらくは何かが足りない気持ちはなくならないのかもしれない。





その方がいたから小説家になろうに投稿を続けて、続けたから出会えたご縁もある。





アカウントがなくなってもあの時嬉しかった気持ちは消えないし、今応援してくれる方を大切にしていきたい。




届かないと思うけど、後悔してることをここに。




もっともっと感想書いてくれて嬉しかったって伝えればよかった。




もっともっと感謝の気持ちを伝えればよかった。





いつかまた自分の作品に出会ってくれますように。

小説家になろう




ある町の物語・不思議編
鏡の中の約束


 町には古い鏡の前に立つと、鏡の中の自分が微笑みかけてくるという伝説があった。

 少年ケンは心配事を抱えて鏡の前に立った。


 すると鏡の中の自分が優しく手を差し伸べ、「大丈夫、君ならできるよ」と励ましてくれた。

 ケンはその言葉に背中を押され、一歩踏み出す勇気を得た。


 その鏡は誰もが自分の味方であることを教えてくれる、心の友達のような存在だった。


ある町の物語・不思議編
夜の図書館の秘密


 町の図書館は日が暮れると閉まるはずだったが、ある晩、少女エリは誰かの声に導かれてそっと中に入った。

 そこは昼とは違い、静かな魔法に満ちていた。


 本棚の間を歩くと、本がページをめくり始め、昔話や遠い国の物語が生き生きと語りかけてきた。

 エリは夢中で聞き入り、時間の感覚を忘れてしまった。


 夜の図書館は、夢と現実の間にある場所だった。

 エリはその秘密を胸に、毎晩少しずつ訪れることにした。

夏前、小説家になろうへまよい森の投稿をキッカケに、こんな感じのDMがくるようになり……



(これだけスクショ残ってました)




以前記事にしたけど、こちらの作品への感想はないんです。




残ってるスクショには読んでと書いてますが、ブックマークとポイントを急かされてほぼ毎日Xと小説家になろうのDMに自作のURLつきで送りつけられてきたのが嫌で投稿を一旦やめ、わけのわからない評価が入ったままなのも気持ちが悪いので全作品削除をしました。




お友だちとの自作HPがなくなり、pixivで更新も、お友だちも仕事があるのでなかなか読む時間も取れず。




でもせっかく書いた作品だから内輪向けじゃない作品は読んでもらえたらモチベーションになるかなと思い再開した小説家になろうだっただけに、こんな絡み方されるならやめようと思いました。




でも、やめなかったのは、まよい森に好きな気持ちを伝えてくれた方がいたから。




作品に感想をくれて、Xでも気づかないようなところで作品を褒めてくれていて……




どれだけ嬉しかったか。




どれだけ救われたか。




その方のためにパワーアップしたまよい森を再掲載しました。




今では他にも何人か作品を気に入ってくれて感想をいただけたり、メッセージのやり取りをさせていただいているけど、最初に好きを伝えてくれた方はやっぱり特別で。




その方が読んでくれるかな、好きと思ってもらえるかなというのがモチベーションになっていた。





その方がちょっとプライベートが大変そうで、心配していた矢先にアカウントが削除されてしまった。





悲しいとか、寂しいとか、そんな言葉じゃなくて、どこかぽっかりと穴が空いてしまったような、何かが足りなくなってしまった感覚。




楽しいけれど何となく創作が捗らない。





リアルでの知り合いじゃないからアカウントがなくなってしまったら連絡も取れないしどうしてるかわからない。





アカウントはなくなっても、どこかでまた作品を読んでもらえたらいいな。




そうなることを信じて、今日も書いていこうと思います。





作品を読んでくれる全ての方へ。




本当にありがとうございます。




好きだと思っていただける方に届いたら嬉しいので宣伝も続けます。

小説家になろう





今まで言ってこなかったけど、良いなと思ったらぜひ感想をいただけると嬉しいです。





ポイントや評価や感想って強制するものじゃないと思っているので言ってこなかったけど、好きを伝えてもらえたら頑張れます。




よろしくお願いします。

創作しない方には伝わらないなと思って。



これが読んでいただく画面。





これが編集画面。





漢字のあとに()でふりがなを入れていくわけです。





読んでいただいている本文の倍以上の文字数ぽちぽちしているわけです。




その割に全ルビは読みにくかったなと……




労力に見合わない……




話の内容より漢字が出てくる度にため息……




何が仕上がったんだろう……




でも頑張ったのでよかったら。

小説家になろう リリとキラ




もうやらない。




これが大変すぎて今pixivの15文字のメッセージ考えるのが楽しすぎる。




pixivは企画期間終わっても今回の企画用のお話は全体公開のままにするので合わせてよかったら。

pixiv




童話パロディだけ全体公開にしてるのは、公開範囲間違えたことに気づいた時にはブックマークしてくれてる方がいたから。




ほんの数分でよく見つけたなと思う。




他は間違えて一瞬全体公開にしたけどPVついただけでリアクションつく前にマイピクもしくは非公開に直せたので全体の作品数は少ないですが、基本は今後も小説家になろうを更新していくので。




カクヨムも細々と短編集のみ小説家になろうの後追いで更新してるけど、読んでいただけているのとカクヨムしかやってない方もいるので今後も短編集のみ細々更新します。




カクヨム限定で何か書いたりはしないのと若干荒らす人が多いので(♡、⭐︎、読んでない感想連投など)宣伝はしません。




サイトによって反応あるお話が違うので面白いとは思うけどこれ以上あると管理できないから基本は小説家になろうとブログの短編小説だけ毎日更新していく予定。





ストックピンチだから書かないとな。




楽しい。




ちゃんと人としての生活はしながら今日も創作楽しんでいこう。




ある町の物語、不思議編
星降る丘の約束


 丘の上には星が降る場所があった。

 そこに訪れた人は、星を拾いながら願いをこめると言われている。


 ある夜、二人の幼馴染が丘で出会い、未来への約束を交わした。

 星の光は二人の心を優しく包み込み、どんな時も繋がっていることを教えてくれた。


 星降る丘は、町に永遠の絆と希望を届ける場所となった。