(第6回公演で、黒天使を伴う、死をつかさどる黄泉の帝王トートの出現)

 

日曜日は、アラムニーA’sメンバーが全員集合して、緊張のオーディション。

 

ステージ中央に立って大勢の視線を受けると、口から心臓が飛び出るほど緊張すると言うオーディションは、キャスト決めの大事な行事。

 

そのため午前中は、頭と体を開放させる楽しいメソッドからスタート。

 

大学1年生のフレッシュメンバーは、演目決定の時に、ミュージカル役者としての基本中の基本を学んであるため、アダルトメンバーにも溶け込みやすいようだ。

 

まずは、恒例のジャンケン組み分け。

 

今年度用テキストをもとに、重力に沈むディープリラックスから、4つのエレメント。

 

これはパントマイムの実践からの応用であり、細胞の活性に絶大な効果がある。

 

そして、シャープペンを使った指の形や、黄金比の動きなど。

 

理論と実践のレクチャー後は、今年度取り組む作品のセリフの一部を使った、母音と子音の使い分けと3つの声の出し方へ。

 

5グループに分かれて、和気あいあいに意見交換する姿は、微笑ましいね。

 

1時間のメソッド時間はたちまち過ぎ去り、午後から大学の授業を受けるメンバーのために、抜き出しオーディションを行う。

 

課題曲のソロ歌唱と、男女の役を組み合わせた演技表現。

 

音楽係が選んだ「私だけに」では、シシーの複雑な心情を歌い上げ、5つのセリフを使う演技でも、自分らしい解釈で説得力があった。

 

見つめるメンバーにとっても、オーディションの意義が感じられたようだ。

 

午後は、満を持して、すべてのメンバーがオーディションにチャレンジ。

 

ソロの歌唱では、高音域が難しく、緊張で声の震えるメンバーもいたが、全体的にはクオリティ高い印象を受けた。

 

フレッシュメンバーも、持ち味を発揮して聞きごたえがあり、期待が持てる。

 

演技では、あまり稽古の時間が取れなかったと思うが、5つだけのセリフを駆使して、役を作るだけでなく、置かれた状況まで表現できるのが素晴らしい。

 

死へいざなうトートのキスをわずかにさけて、愛への道筋を示すシシーの生き方。

 

本番でもいいほどの内容が伴うのは、多くの候補作品から1本に絞った末の、強い意気込みがあるからにちがいない。

 

全ての予定を終えたメンバーは、配布されたキャスト用紙に、他薦としての名前を書き込む。

 

それを受けて、脚本演出担当の私とスーパーバイザーにより、キャスト決定!

 

のちほど、アラムニーA’sホームページで発表されるので、しばらくお待ちを。