(千秋楽前橋公演での「ロミオとジュリエット」。霊廟で死を決断するロミオ。)
3都市6公演を終えたアラムニーA’sは、次回作に向けて準備を行いつつ、新メンバーを迎えて本結成を行った。
先日の土曜日は、玉村町に全員集合。
重要な次回作演目決めの前に、大学1年生の新メンバーを対象にした、フレッシュメソッドを行う。
ニューヨーク・アクターズスタジオで行うメソッドをもとに、アラムニーオリジナルの「役者の心と体を開放し、内面から生まれる自由な表現」を学ぶ。
まず、ミュージカル理論と基本のレクチャー。
高校生時代、音楽部に所属していたメンバーが多く、舞台経験はあるものの、表現者としての専門的な訓練は初めてとなる。
そのため、観客を意識した立ち姿や、黄金比を用いた歩き方の基礎。
シャープペンを使った、女の指と男の指の作り方や、呼吸法などを最初に学ぶ。
少し慣れたところで、アラムニーの舞台で多用する「亜空間」の作り方を、3角点3方向の動きと共に、表現の基本を体感する。
公演を終えたばかりの、「ロミオとジュリエット」で使った実際のセリフを、高中低の3つの声で発声してみる。
男役 「何よりの言葉。もうロミオではない。アモーレ、ジュリエット」
女役 「ティアーモ、恋と言う名のお方。これは夢? どう信じたらいいの」
客席で聞いた実際のセリフを自分自身で言うことにより、目覚める感覚があるはず。
さらに、色覚メカニズムの三原色のように、感情の込め方によって、様々な声が出せることにも気づいてもらう。
レクチャーの最後は、良い演技と悪い演技について。
セリフを体で言えるか。常に集中しているか。動きにキレやメリハリがあるか。
高校生時代からの飛躍をこめて、精一杯自分の可能性を追求して欲しいと願う。
その後は、スーパーバイザー(総括責任者) を迎え、5つの候補に絞った次回作品のプレゼンテーションへ。
それぞれ取り組むにふさわしい名作ばかりであり、熱を込めた提案と質疑応答が続き、予定時間をオーバーするほどであった。
どの作品に決まっても、新座長を中心に25thメンバーが心を一つにして、素晴らしい舞台を創り上げると確信する。
後は、アラムニーホームページでの発表を待つばかりである。