前橋元気プラザ、中公ホールでの発表会が近づいた。

音楽部は期末考査前の、ラスト稽古だ。
まず、1分間ストレッチと発声基礎。
当時の国民体操で体をほぐし、「山からの贈り物」で声を整える。
いつもながらスムーズで、普段から訓練ができているな。

さて、6場は、夜の体育館でのダンス練習に、高女生たちが月明かりをたよりに集まるという、少々無茶な設定の場面。

昭和16年だから、体育館には電気がない。そこで少女たちは薄明かりに目を慣らさなくてはならない。
仕掛けがあるのはふたつ。
チャイナドレスとチェロキーの血を引く高女生のルーツ説明。

調べると、北方民族が着用したのは「旗包」(チーパオ)で、清朝崩壊までは、服の両側にスリットがはいった実用的な服。
これが日本支配後に、夜の客接待用のチャイナドレスとなったのだ。
チェロキーインディアンと日本人の混血少女というのは無理があるが、何とか二つをからませて、第2幕への伏線とする。

続いて5場は、青空教室での萩原朔太郎の授業というあり得ない設定。
しかも自由民主主義の必要を生徒に投げかけて、先生はその場を去る。
当時の世相を無視した、突っ込みどころ満載のセリフだよ。
バンカラ(蛮カラ)中学生をどのように表現するか、課題多し。

続いて、中公向けの第1場練。

前橋七夕祭に人々が繰り出す大集団の場面。
県民会館よりはるかに小さい舞台では、バックアップが動くと観客を混乱させること必定。課題山積。

考査明けの合宿で、全体を調整しなければならないが、12月14日の発表だから、どこまでやれるのか。
まだ「蒼天にあり」の、緒についたばかりだ。