県立歴史博物館へ行ってきました。

目的は、第84回企画展「刀剣は語る」。

名工の技と心に触れて、ミュージカル表現での品格と切れ味を高めるためだ。

国宝の太刀「景光」「吉房」などは、鎌倉期の刀剣であるが、一点の曇りもなく、けいけいと刀身から光を放つ。
ただ、目釘が一箇所しかなく、これはもともと奉納目的の作刀だったか。

小説家の津本陽氏の著作によると、実戦に際しては、目釘が二つ以上ないと、
柄がゆるんで、どんな名刀でも役に立たないと書いてある。

となりの部屋は常設スペースである。

古代から近代までの、群馬県関係の展示で、駆け足で変遷がわかる。
わたしの著作「天神・あづまの国から」は、古墳時代の設定であり、「月の池物語」は、中世の設定だ。

さて、奥のほうに歩みを進めると、大東亜戦争のコーナーに至り、前橋大空襲で逃げる家族の人形に再見した。
去年の今頃、前女ミュージカル「灰になった街」の研究で、服装や道具をメモしたっけ。

今年は、姉妹編の「我愛にー」(ウォアイニー)に取り組んでいるので、また何度かここへ足を運ぶことになるかもしれない。
歴史の真実をよく研究しなければ、舞台芸術の精度は高まらないと、私は信じている。