日大による重大反則事案について、
本日関学大が会見を行いました。
NHKニュース 2018年5月17日
この件について、私が思うことは、
後で書きたいと思います。
ただ、
日大は、問題を先延ばしにして、
世論の関心が薄れる(飽きる)のを待つ戦術を採用したと
疑わざるを得ないことは書いておきます。
このような、アメリカンフットボールの
自浄能力が問われている状況で、
Xリーグ所属のBULLSフットボールクラブ( @bulls_football )が、
特筆すべき行動を発表しました。
それは、
チームFacebookにUpされたこの文章です。
BULLSフットボールクラブも今こそフェアプレー・ファーストで。
重要なのは、その中身です![]()
見えにくいとは思いますが、スクショを貼っておきます。
(できれば、原文をご覧いただき、FB参加された方は「いいね!」押してほしい…。)
どうやら、先週末の段階で、
「フェアプレー・ファースト」について、話し合いの場を設けたようです。
そして、ラフプレーを排除するために、
以下の具体的な行動指針をまとめました。
行動指針は、①~③に分かれてます。
①は、試合中の行動について、
まず、レフェリーおよび、相手チームを尊重する。
具体的には、
声を荒げて反則をアピールするのではなく、必要なときは冷静にレフェリーと話をする。
反則を犯した場合に、相手選手やレフェリーへの謝罪を行う。
フィールド内は全速力で移動する。
レフェリーにボールは手渡しする。
②は、不必要に危険・暴力的な反則を犯した選手に対して、
試合からの一時的、当該試合からの退場、その後の出場停止処分など、
チーム内でプレーを厳しく取り締まっていくそうです。
③は、情報公開です。
①-②についての情報公開を積極的に行う。
これによって、改善策を講じる場を醸成していく。
要約すると以上になります。
Xリーグをご覧になった事がない方々からすれば、
「あたりまえのことじゃん。」
そう思われるかもしれません。
これは、そうとう大変なことです。
①から順に書いてみます。
アメリカンフットボールというのは、
フルコンタクトスポーツに分類されます。
要は、普段まっとうに暮らしている人たちが、
試合になったら相手を力ずくで倒したり、押しのけるわけです。
試合前に選手たちは、ハドルを組んで盛り上がります。
勝手に楽しんでいるのではありません。
自分たちを奮い立たせて、
ぶつかり合いに怖気づかないようにしているのです。
それだけ、エキサイトさせるわけです。
そういった中で、
相手チームに反則があれば、つい、
声を大にして審判に訴えることはよくある光景なのです。
そして、自分が反則した場合にも、
エキサイトした状況下で、冷静に相手に謝罪をすることが
できないこともあり得ることなのです。
(相手チームも挑発してくる場合がありますから。)
自己抑制が困難な状況下で、
①に書かれたことを実行するのは、
大変なことなのです。
さらに、
「全速力での移動。」
簡単に書かれてますが、
1~4QRまで、大人同士がぶつかり合うことを想像してください。
どれだけ鍛えても、その疲労というのは相当なものです。
とくに…
BULLSのような下位(スミマセン
)のチームでは、
上位チームと異なり、場合によっては、
オフェンスの選手がディフェンスも兼任する。
そういった事もあるのです。
そのような状況で、第4QRに全速力で移動する。
なかなかできることではありません。
さらに、
「審判へボールを手渡しする。」
タッチダウンやパスをキャッチした後など、
ボールデッドになるたびに、
選手は審判にボールを渡すのですが…
ボールを手渡しする光景は…
ほとんどが、ボールを投げて渡していると思います。
それが、当たり前の光景になってます。
BULLSは、その当たり前の光景についても、
改善するというのです。
②と、③について、
これまで、選手が15ydの罰退を喰らうような反則や、
ハーフディスタンスをとられるような反則、
更には退場処分になるような反則があった場合に、
具体的にどのような処分が下されたのかは、
どのチームも発表してません。
処分があるのかすら解りません。
例えば、Jリーグなどで、
悪質な反則行為があれば、
選手に対して、出場停止などの処分が下されます。
そして、それはチームを通じて
サポーターは知ることができます。
Xリーグにそういった仕組みはありません。
BULLSは、このもっとも「曖昧」で、「緩い」部分に、
自らメスを入れたのです。
繰り返し、失礼かもしれませんが、
BULLSのようなメンバーに余裕がない、
下位のチームが行ったのです。
これは、特筆すべきことです。
そして、賞賛すべきことです。
BULLSは、6月の交流戦から、
早速自らの行動が試されるのです。
では、
他のチームはどうなのでしょうか![]()
なかなか、同じレベルことを宣言できるチームは
いないのではないでしょうか![]()
ただ…
今回の「日大重大反則事案」のような
ラフプレーを許してはいけないことは、
各チームの共通認識のハズであり、
それを許さないための仕組み作りは
Xリーグが率先して行うべきでしょう。
私は思うのです。
悪質な反則に注目が集まっている
今だからこそ、
アピールする絶好の機会だと。
みすみす指をくわえて
やり過ごすのでしょうか![]()


