少し時間が開きすぎたので前回のお話し。
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27
二宮の唇がみわの唇に触れた。
「これでいい?」
そう言ってふっと笑う二宮を見て胸が苦しくなった。
「二宮くん…」
「うん?」
「ありがとう…帰るね…」
そう言ってみわは立ち上がって玄関へと向かった。
そして、玄関のドアを開けて帰ろうとした時、玄関のドアがガチャっと開いた。
「えっ?みわちゃん?」
大野だった。
「大野さんっ!」
「どうしたの?」
「ちょっと二宮くんに…用があって。」
「そっか。」
「でももう帰ります。お邪魔しました。」
みわはそう言って急いで玄関から外へと出た。
みわはドキドキしていた。
急に大野さんが帰って来たこともそうだったが、二宮とキスをしたこと…
何してんだろ…私…
なんであんな事言っちゃったんだろうか。
忘れるつもりで来て自分から忘れられないことしてる。
バカみたい。
そう思いながら歩いていると自然と涙が流れた。
バカみたい。
バカみたい。
二宮くんもバカみたい…
なんで…
キスなんて。
あんな優しい顔で私を見たりして。
バカみたい。
私…バカだ。
好きという気持ちを止めたくても止められない。
大野さんから奪いたい。
みわは、そう思った。
続く