君と歩く未来を77『一緒に。』和Side~ 完 | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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77


『一緒に。』和Side~


ドキドキしながら楓の手紙を読んだんだ。


カズくんへ、翔くんへと書いてあった。




『カズくんへ、翔くんへ

この手紙を読む頃には何歳くらいになってるのかな。3人とも結婚してる?(笑)

私は誰といますか?どんな大人になってるのかな。

この手紙はカズくんと翔くんに読んで欲しいな。

この学校に来てから毎日が楽しくなった。2人のおかげだよ。

そして、好きな人も出来たんだよ。

いつも私のそばにいて、私をからかう人(笑)

誰か分かる?

この手紙が読まれる頃には私たちはどうなってるのかな。

ずっとずっと一緒にいるかな。

それとも、3人バラバラになってるかな。



カズくん。

もう、分かってる?

好きなのはカズくんだよ。

ずっと言えないままだった。

もうずっと好きで胸が苦しくなるくらい。

どうしたらいいのか、分からなくて関係性を壊したくなくて。

好きな気持ちは隠したままだった。

これからもずっと気持ちを言えないまま過ぎていくのかな。

翔くんも好きだよ、でも…

カズくんへの好きとは違うの。

ごめんなさい。



カズくん、出来ることならずっとそばにいて欲しい。

この気持ちは叶うことはないのかな。

胸が苦しくて切なくなるけど。

学校で毎日会えるのは楽しかったし嬉しかった。

大好きだよ、カズくん。

本当に大好き。

卒業してしまうのが寂しい。

いつか、気持ちが通じ合えばいいな。

難しいかな。


翔くんとカズくんの3人で。

いつまでもふざけあっていたかったな。



3人とも

卒業おめでとう。


楓。




カズくん。

もしも、私と同じ気持ちだったら同じ未来を一緒に歩いて欲しい。
この手紙を読むことがあったら、答えを下さい。』






楓の手紙には俺への気持ちが書いてあった。
答えはもう…分かってるよね。

俺は楓とひとつになった。

これからは、ずっと未来を歩いて行く。

楓と。



「カズ?」

隣にいる楓が俺を見た。

「ん?」


「何か考えてた?」


「考えてた。昨日の夜の楓が色っぽっかったなーって(笑)」


「ちょっ/////カズっ!」

楓が怒って俺を軽く叩くと繋いだ手を離して行ってしまった。

さっきから楓は…すぐあぁやって怒るんだから。

「楓っ!」

俺は追いかけて楓の腕を掴んだ。

「もう///すぐふざけるんだから。高校の頃から本当に変わらないんだからっ!」


「ごめん」
俺が謝ると楓が急に笑い出した。

「ふふっ 本当に変わらないね、私たち(笑)」

思えば高校の頃からいつもこんな感じだった。
俺が楓をからかって楓が怒って俺を追いかける。

でもそれは、好きだったから。

あの頃からずっと好きだったから。

つい楓をからかって俺の方に関心を持って欲しくて。無意識にそうしてたんだな。




「ちゃんと聞いて、楓。これからも、ずっとずっと楓と歩いていきたい。これが手紙の答え。」


「カズ。私も答えは同じだよ。ノートに書いてあったこと。私と同じなんだもん。」


「ふふ、うん。びっくりした。」


そう、俺も同じことを書いていた。


『楓と一緒にずっとずっと歩いていきたい。この先の未来も。一緒に歩いて行ってほしい。カズ』




この先の未来も二人で。


俺たちは再び手を繋いで微笑みあった。





(おまけへ続く)