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優しく笑う翔に少しドキッとしてしまった。
思わずジッと顔を見た。
「なに?なんか顔についてる?」
「あっ、ごめん、ちょっとボーッとしちゃった...」と慌てて下を向く。
「大丈夫?」なんて顔を覗かれてドキドキする自分がいたりして。
その時、翔のお腹がグゥ~と鳴った。
「ごめん、お腹鳴っちゃった(笑)」と眉を下げて笑う。
「お腹空いたの?(笑)」
「そういや、なんも食べて来なかった。」
「もう、お昼近いもんね。何か作るよ。」
「本当に?!ありがとう。」
「適当に作るからテレビでも観て待ってて」
「うん。」
私は料理を作りながら考えていた。
あぁ、どうしよう?
友達に電話してみようかな。
和也と友達、今頃なにしてるかな?
お昼だし一緒に食べてるよね...?
あまりにもボーッとしていたせいで指を切った。
「痛っ!」
翔が慌てて私の所まで飛んでくる。
「どうした?あーぁ、これは痛いよ。」
「大丈夫。大丈夫だよ」
「ダメ、ダメ、救急箱は?」
翔、優しくしないでよ。
余計辛くなる。
私は翔に手当をしてもらいながら泣きそうになる自分を抑えていた。
「ごめんね...」
「何謝ってんの?」
「............」
俯くしか出来ない。
「ちょっと...?」
もうダメだよ。
「ごめん、帰って。」
「なに?どうしたの?」
「帰って...これ以上一緒にいると、優しくされると返って辛いんだよ...」
「.........ごめん」
翔はそっと玄関を出た。
私は1人キッチンで泣いていた。
続く
ここまで読んでいただきありがとうございます♡
やっぱり昔書いた作品なのでアップするのが恥ずかしいですね。
本当に下手くそで...(ノд-`)
内容も何だかいまひとつって気がします...(^^;)
まだまだお話しは続きますので温かい目で見守ってやってください(笑)
ではまた