私の好きな人。3(翔ニノ) | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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和也が帰ると急に部屋の中が静かになる。


部屋が広く感じた...


寂しい。

今頃、友達の所かな?

何故か涙が頬を伝う...


私...友達に言おうかな。
和也が好きだって。

その時携帯が鳴る。


急いで涙を拭って電話に出た。


―もしもし?翔?


―うん。


―どうしたの?


―あのさ、今からちょっと行ってもいい?


―なんで...?


―じゃ、あとで。


―ちょっと...



切れちゃった。

しばらくすると翔が来た。


ドアを開ける。


「おまえ...どうしたの?!」


私は涙を慌てて拭いた。


「何でもない...」



「何でもないわけないだろ?」



「ごめん、今日はダメだ...」


私は涙が止まらなくなった。


「大丈夫?」と翔は私をそっと胸に抱き寄せてくれた。


「ごめんね。」
翔は私の背中をトントンと叩きながら「大丈夫だよ」と何回も言ってくれた。


私が少し落ち着くと改めて部屋に入ってテーブルを挟んで座った。


「昨日、話してて気付いたんだ。」


「なに?」


「カズが好きだろ?」


「バレた...?」


「俺はてっきり...」


「てっきりなに?」


翔は自分の頭を掻きながら照れくさそうに「俺が好きなんだとばかり...」


私は笑ってしまった。


「ふふふ、可笑しい。」


「やっぱ笑ってる方が可愛いよ」


「翔、私が好きじゃなくてがっかりした?」


「ちょっとね、.....なんて。」と照れ笑いした。


「でも、なんで?」


「ん?」


「なんで来てくれたの?」


「もし、カズが好きなら友達と同じやつを好きなんて...辛いんじゃないかなと思って...」


「翔、心配してくれたんだ。」


「うん。そしたらいきなり泣いてるしな(笑)」


「///ごめん。」


「どうすんの?」


「今日ね、友達、和也の所に行ってるの。」


「そうなんだ...」

また泣きそうになっていると、翔が慌てる。


「ちょっ、泣くなって。」
その姿がおかしくて笑ってしまった。


「ほらっ笑ってなって。泣いてちゃダメ」


ごめんね。

翔のおかげで元気出てきたよ。


「私...友達に話すね。もう苦しいのは嫌だから...」


「うん。そうしな。」と言って優しく笑う。


そんな翔にちょっとだけ。

ドキッとしてしまった。



続く