いつの間にか...(ニノ)⑫ | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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「何が違うの?」


翔ちゃんはそう言って私を見つめた。



自分が試されてるみたいな気がした。


「私は今でも翔ちゃんが好きだよ。」


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「本当にそう思ってる?」


「どうして?疑うの?」


「いや...俺は君の言葉を信じたい。」


私は、翔ちゃんの「信じたい」と言う言葉を聞いて少し安心した。


「でもね...俺...」


そこまで言うと翔ちゃんは黙り込んだ。


私の顔をジッと見つめてくる。


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「信じたいけど...」


私はドキッとした。


「翔ちゃん...?」


「ずっと一緒にいたんだ。君の気持ちがどこにあるかぐらい察しはつくよ...」


思いもかけない言葉に驚いた。


私は何も言えない。


言葉が出なかった。


そして、翔ちゃんは椅子から立ち上がると私のそばに来た。


座っている私を後ろからギュッと抱きしめてくる。




「行かないで欲しい。どこにも。」


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「翔ちゃん...」


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「一年後もさらにその一年後もずっと一緒にいたいんだ。」


私はなんて答えていいのか分からずに黙っていた。


翔ちゃんは少し遠慮がちに私の唇に自分の唇を重ねてきた。



自分の気持ちがどこにあるのか。


翔ちゃんも二宮くんもどっちも好きだなんて...


虫がよすぎる。


自分の気持ちがぐしゃぐしゃで...


何をどうしたいのか。



翔ちゃんのマンションからの帰り道。


ずっと考えていたけれど。


答えは出なかった。





続く