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今日は約束通り彼女はやって来た。
合い鍵で入って来る。
「ただいま〜」
「おかえり」
俺はニコッと笑って彼女を迎えた。
でも彼女は怒っていた。
「もぅ〜!和也、ビールっ!疲れた〜」と寝室へ行き着替えてからソファーに座る。
「あの・・・ちょっと・・・?どうしたの?一応女の子なんだから。」
「あのね、今日、会議でオヤジにジロジロ見られて。本当に嫌で嫌で。」
「マジ!?そんなオヤジぶん殴ってやるよっ!!」
「もう、和也はいいよっ!!大丈夫。いつもの事だし。」とビールを一気に飲み「和也?」と何やらニコニコして俺を見る。
「なに?」と俺も微笑むと「お腹空いたっ!ご飯っ!」と俺を見てもう一度微笑んだ。
「あのね・・・俺はあなたのお母さんじゃないんだよ?」
「いいじゃんっ和也〜」と首にまとわり付いてくる。
しょうがないな〜
甘えられると弱い。
俺は昨日作った料理をレンジで温める。
テーブルに料理を出すと本当に美味しそうに食べる。
「和也の作った料理は本当に美味しい。」とニコニコする彼女は本当に可愛い。
「ねぇ、ケーキもまだ残ってるよ。」
「うん。食べる。」
とニコニコしてる彼女はスーツ姿の時とは違い無邪気で可愛い女の子。
「またロウソクつける?」
「え〜もういいよ〜」
とビールで酔ったのか顔が赤い。
「酔ってんの?」
「ん〜ちょっと(笑)」
「顔、赤いですよ?」
「ふふふ・・・」と笑って彼女は俺に抱きついて来た。
彼女は酔うと絡んでくるんだよな。
「そんなにくっついたら襲っちゃうよ?」
「じゃ、離れる。」
「離れんなよ。」
俺は彼女を自分の胸に抱き寄せた。
「和也、ちょっと痛いよ。」
「ジッとしてろって。」
「やだっ!ケーキ食べたいもん。」
とスルリと俺の腕から抜けると冷蔵庫からケーキを出して「和也も食べるでしょ?」
「食べるよ。」
おまえもね。なんて・・・。
「なんか言った?」
「いや、別に。」
「あ〜和也赤くなってる。」と俺の側に来て頬をつつく。
「やめろって・・・。」
「和也?」
「私の事好き?」
「なに、急に?」
「なんとなくね。。」
「もちろん、す・・・」 言いかけて口を塞がれた。
おいおい。
彼女は大胆過ぎる。
「聞かなくても分かるもんっ!」
ふふ可愛いなホント。
「ねぇ、私たちこのままでいいのかな?」
「えっ?」
続く