誰よりも大切な人11(潤) | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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11

その日マンションに帰ってから作ってもらった空のお弁当箱を流しに入れた。


今日はお休みの潤が夕飯を作ってくれる約束だった。

「あけみ、何食べたい?」

「んー。潤の料理ならなんでもいいよ。美味しいし。」

「じゃあ、お任せって事で。あけみの好きなもの作るよ。」

「楽しみにしてる。」

私はリビングのソファーに座ってテレビを見ながら潤の料理が出来るのを待っていた。

その時 潤はキッチンであけみの食べた空のお弁当箱を開けてちょっと不思議に思った。

料理が出来上がるとリビングのテーブルに運んだ。

「いただきます。」

「どうぞ。」潤がニコッ笑った。

「美味しい。やっぱり潤の料理は最高。」

「ありがとう。でも、あけみの料理も美味しいよ。」

「うふふ。ありがと。」

「ねぇ、あけみ?」

「何?」

「今日のお弁当、どうだった?」

「うん。美味しかったよ。」

「なら、良かった。」

「私の好きなもの挟んでくれたんだね。」

「うん。まぁね。」

何だか潤の顔が少し怒っているような。
そんな気がした。

「あけみさ、サンドイッチ全部食べたの?」

あけみはちょっとドキッとした。
「えっ?全部食べたけど。」

「そっか。パセリ。」

「パセリ?」

「飾りで入れたパセリ。ないけど捨てた?」

「えっ?」

「パセリ食べられたっけ?」

「あー、パセリね。あれはともこが食べたんだ。今日は一緒に食べたから。」
そう言ったあとしばらく沈黙が続いた。


なんだろ、なんか変な事言ったかな。。


「そっか。ともこちゃんパセリ好きで食べちゃうんだったよね、確か。」
沈黙を破って低い声で話す潤に何だかあけみは怖くなった。

「潤?」

「嘘・・・。」そう言いながら潤は箸を置いた。

「嘘?」

「ともこちゃん、今日お休みだったよね。今日は二人で会うってニノから聞いてる。」

「ごめん。バイトの子が食べたの。」

「俺のサンドイッチも?」

「うん。」

「ふーん。」

「潤?怒ってる?」

「見れば分かるよね?怒ってますけど?」
潤はイライラしたのか自分の分のご飯だけ食べて箸をバンっと置いた。

「俺は、あけみのために作ったんだよ。」

「ごめん。でも。。」

「それに、何でバイトの子が食べたって最初から言わない?ともこちゃんが食べたって。嘘を付く必要があったからだよね?」

「それは・・・。」

「それは?」

「バイトの子と食べたって言ったら嫌がるかなって。」

「なんで?」

「あの、バイトの子は男の子だし。嫌かなって。」

「なんで?やましい事がなければ普通に言えるよね。」

「だからごめん。」

「謝ってばっかじゃん。もういいよ。」

潤はそのまま出て行ってしまった。