片想いと親友と。(翔潤)11 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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11

俺は潤くんが店を出てからもしばらくテーブルに置かれたコーヒーを見つめていた。



どうしたらいいんだ…。


あかりの事は好きだ。
だけど、あかりが俺を好きだなんて。


あかりは、潤くんが好きだって言ったんだ。
そんなはずない。あいつが俺を好きだなんて。


それに、あかり頼むって、何なんだよ。




俺は考えがまとまらないままだった。
ただ一人コーヒーを見つめていた。



ーーーーー

潤は、自分の部屋に帰ってくると、ソファーに座りテレビをつけた。

テレビの画面を見ながら、チャンネルをカチャカチャと変える。

お笑い番組がやっていて、チャンネルを変える手を止める。

潤はしばらく見ていたが、テレビから笑い声が聞こえても潤は笑う事は出来なかった。


辛い。。


なんで、こんなに辛いんだよ…。


あかりを手離す事は自分で決めた事じゃないか。


翔さんとあかりがお互い想いあってるなら、俺は身を引くしかない。
潤は、そう思っていた。




ーーーー


あかりは、仕事から帰ると一人分の料理を作り始めた。


えっと、確か潤は、この味が好きだったよな。


でも、潤は私の玉ねぎの切り方が荒いっていつも言うんだよね。

それでいつも、おまえは雑だなって。だけど、いつも美味しいって食べてくれて。


あれ?


なんで、泣いてるんだろ…


玉ねぎが目に染みるだけだよね。


あかりは、何だか分からないまま泣いていた。


翔の事は好きだけど、潤とはずっと一緒にいた。そばにいてくれた。
優しすぎるよ…潤…



あかりは、料理をしながら泣いていた。


一番大切なものは何?


答えは出ている気がした。





続く