ニノ誕生日(2013)1 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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ニノ誕生日



「暑いなぁ。」
大野は、額にかいた汗を手で拭いながらゆっくりと歩いていた。
梅雨時だと言うのに雨が降らない。
そのせいでものすごく暑かった。





街中から少し外れた場所にあるマンション。


「ここだ。」


大野は下からマンションを見上げた。


「あの辺かな。部屋は。」

ある部屋の窓を見つめていた。人影が動いたような気がして大野は、部屋の住人がいる事を確認する。


入り口でチャイムを鳴らすとすぐに返事が来た。 


「はい。」


「開けてよ。」


「リーダー?」


「おう!」


「上がって来ていいですよ。」


大野はエレベーターに乗り目的地までのボタンを押した。


エレベーターを降りて目的の部屋を訪ねるとドアはすぐに開いた。



「どうした?」とニノが顔を覗かせた。


「あぁ、ちょっと…」
大野は部屋へ入ろうとドアを無理に開けようとしてハッとした。


「何?どした?」ニノは大野の顔を覗き込んだ。


「誰か来てるの?」


「えっ?」


大野は玄関の靴を指差した。


「あ~、うん。」


大野は誰か来てるのを気にしてか、部屋に入るのをやめてニノに長細い紙袋を渡した。

「はい、これ。」


「ん?何?」


「だから、誕生日だろ?」


「あっ、覚えててくれたんだ。」


「あぁ。忘れないよ。おめでと。」


「んふふ。ありがと。せっかく来たんだし上がってて下さいよ。」


「でもさ、人…来てんじゃん。」


「ん?」


「だから、邪魔しちゃ悪いし帰るわ。」


「えっ?いいよ。上がってよ。」


「いやいや、帰るよ。ちゃんとプレゼント見といて。」
大野はそう言うと、じゃあ、と帰ってしまった。



「何だかな、あの人は…」
ニノはそう言うと部屋へと戻った。





続く