長野県佐久市の新海三社神社・御朱印と重要文化財の三重塔

 

 新海三社神社(略して新海神社)は、長野県佐久市田口御社に創建された神社で、佐久郡三庄36郷の総社だそうです。御祭神は興萩命(おきはぎのみこと)・建御名方命など。相当古いが創祀年代は不詳です。

興萩命は出雲の大国主大神の孫神で、佐久の開拓神だそうです。神社の境内には「四十八塚」と言われる古墳群があって古代信仰の痕跡説もあるようです。

  神社の案内図

   神社本殿

 新海三社神社は、武家時代には諏訪神社などの影響から佐久から上田までの広い地域で敬われていたようですよ。別名は佐久神社、開神社。

 また、戦国時代には甲斐の武田信玄が永禄8年(1565)に上州箕輪城の攻略の戦勝を祈願して、太刀一振りも寄進して社殿の修復も手がけている。

   重文の三重塔

 一方、神社にある国の重要文化財の「三重塔」ですが、明治の神仏分離の時に、破壊されるところを、塔ではなく宝庫であると述べて破壊を免れている。塔は室町後期(1515年)の建立と言われている。三間三重塔婆、こけら葺。

武田信玄の「願文」は次の通り。