2022.2/26 茨城県立図書館で行われた
【第20回 読み聞かせコンクール】で、
茨城県知事賞(優勝)を受賞しました。
 
コロナ禍により2年間の活動自粛。
人前で読み聞かせを行えていない期間が長すぎたので、非常に緊張しました。
 
 
 
私が舌ガンをして、4分の1ほど舌が欠損している事は、開催側には一切伝えずにエントリーしました。
 
普段、舌の事を特に言わずに読み聞かせ活動をして来ましたが、物理的に足りない舌で病前と同じ発音や細やかな世界観を表現するのは簡単な事ではなく、今でも言いにくい単語は何百回と繰り返し練習し、一音一音の母音を丁寧に意識する事で自然に聞こえるよう発音しています。
 
読み聞かせを聞きに来てくださる皆様にも、病前通り変わらず絵本を楽しんでもらえている実感はありました。
 
…ですが、どうしても病をする前より劣っているのではないかという不安が常にあり、今の自分が本当は何処まで通用するかを知りたく挑戦しました。
 
実は10年前にも出場し優勝しています。
当時は読み聞かせ活動を始めて半年、舌ガンになる遥か前です。
 
私は、病になっても、復帰は不可能と医師に言われても、それでも読み聞かせを続けたくて、諦めたくなくて、余命も越えて読み聞かせの為に生きてきました。
 
この優勝は自信に繋がりました。
現在もコロナ禍の活動自粛は続いていますが、もう心を折る事無く、これからも頑張っていきます。
 
 
賞状と一緒に、審査員の方々の講評も届きました。
読み聞かせをする者にとっては最高の賛辞で、ちょっと震えました。
(伝わりやすい会話のやりとり→絵本に登場する人物達の演じ分けの事だと思います) 
 
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私がコンクールで読んだ絵本です。
 

 

かあちゃん えほんよんで

かあちゃんえほんよんで

かさいまり 作

北村裕花 絵
絵本塾出版
 
「絵本読んで」って母ちゃんに言おうと決めたけれど、夜遅くまで忙しく働く母ちゃんには言い出せない。

父ちゃんが死んで、母ちゃんは忙しいのだから仕方がないんだと僕は諦め、母ちゃんは僕のそんな気持ちに気付いていた…。
 
 
絵本の使用を許諾して下さった出版社様、作家様。
オンライン開催への変更など、当日まで力を尽くして下さった茨城県立図書館様。
ありがとうございました。
 
 
 

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