※この作品は実在の人名が登場

 しますがあくまでも個人の妄想

 で、完全フィクションです❕

 またBL(ボーイズラブ)要素を含み

 ますのでご理解頂ける方のみ

 お読み下さい❕❕🙏❌

 ご理解頂けない方、

 BLの意味が判らない方はこの

 ままお戻り下さい🙇💦💦

また、こちらに初めていらした方は最初にこの

ページをお読み頂き、納得されたうえで『自己

責任』で読み進めてください🙅 



「サブローくんは、今日も可愛いな。」

フワリとした優しい微笑み。

けれど何を考えているか判らない、飄々

とした態度、表情……。

「別に……可愛くなんかねぇし……。」

こんなむさい男に“可愛い”はないだろお!?

と思うのだけれど、そんな俺の反論もオ

ーノさんは意に介さず。

引き寄せられ、唇を重ね合わされる。

「何……!?オーノさん……俺に会いたかった
 の??」
段々と深くなる口づけを受けながら、合
間に揶揄う様に尋ねると、
「当たり前だろ!?ホントは毎日でも会いた
 いのを、これでもかなり我慢してんだかん
 な!!」
と、責められる様に唇にかぶりつかれた。
「ふはっ、その割にオーノさんの連絡先、
 俺、今だに知らないんだけど!?」
俺の方こそ文句を言いたい立場だ、と、か
ぶりついてくる唇を、反対に強く吸い上げ
てやると。
「あぁ、それについては悪ぃ……教えたく
 ても教えらんねぇんだよ……。」
唇は離さないまま、そんな事を神妙に呟
かれて。
職業柄、相手の嘘を見抜くのにはそれな
りに自信のある俺は、それが真実である
事を理解して。
「何!?スマホも携帯もPCもない人な訳!?」
今時、そんな時代錯誤なレトロ人間が存在
するんだろおか、と、半ば呆れた声が出て
しまった。
「……まぁ、そんなトコだ。便利過ぎんのが
 苦手でな。……でも、サブローくんが会いた
 いって思った時は、必ず姿見せてっだろ!?」
拗ねた口調で咎められ、「もう黙れ」とで
も言う様にきつく舌を吸われ、そのまま絡
め取られる。
確かに、俺がオーノさんに会いたいと思っ
た時……オーノさんの事を思い出した時、本
当に俺の心を読んだかの様に彼は必ず現れ
ていたから、これまでもそこまでの不便さ
や不満を感じた事はなかったから。
「……まぁ、ね……。」
苦笑気味に俺は答えた。
そう……俺はオーノさんと、こんな『体の
関係』を持つ、仮にも世間でいうところの
『恋人同士』となってかなり経つのに。
俺は今だにオーノさんの連絡先を知らない。
というか、携帯番号は勿論、連絡先どころ
か住んでいる所も、フルネームさえも……
知っているのは“オーノさん”って呼び名だ
け。
公私混同してしまえば『俺の立場』なら簡
単にそれを調べる事も出来るけれど、オー
ノさんがそれを望まないのに、陰ででも野
暮な事はしたくない。
(俺だって別居中の家族の事をあれやこれや
 聞かれたくはないし)
それに俺の心を見透かす様に、毎回これ以
上ないタイミングで必ず現れるオーノさん
に、この人は、ミステリアスなままでイイ、
と……掴み所のない存在(オーノさん)……それ
込みの『彼』に惹かれているんだ……とも思
って。
お互い、全てを曝け出している訳ではない
し、俺にだって秘密の1つや2つはあるか
ら。
ただ会いたい時に会えて、
美味い物を食って、
美味い酒を飲んで、
お互いの欲望の赴くままに体を重ねる。
そんな『本能剥き出しの恋愛関係』が存在
してもイイと、この年で思えるようになっ
た。
でもそんな俺以上に、
「なぁ……サブローくん……いい加減、ヤリ
 てぇ……。」
オーノさんの方が、基本欲望に忠実で。
察するにS〇Xになだれ込む前の、少しま
どろっこしい『駆け引き』が苦手っぽい。
素直で正直な性分は、俺も嫌いじゃあない。
普段が淡白で、飄々として、掴み所のない
男が、“欲望”を孕んだ瞳で俺を見つめる。
普段より熱い掌が俺の頬を包み、器用な指
先が耳を意味深に擽ってくるから。
「ん……いーよ……。」
そんなオーノさんに俺も欲情して、深い口
付で応えてみせた。

性急に服を脱がされ、裸にされる。
たぶんヤるだろう事は判っていたから、会
う前にシャワーは浴びてきたけれど。
やっぱり汗の匂いがするんじゃないかと思
うと、少し気恥ずかしくて。
「ねぇ……俺……汗臭くねぇ……??」
「何が……!?サブローくんは何時もイイ匂い
 しかしねぇよ。だから、食っちまいたいん
 じゃねぇか……。」
露になった肌をオーノさんの唇で辿られて
いると、
「また傷が増えてる。」
と、眉を顰められてしまった。
だって仕方ないじゃん、俺、捜査官だよ!?
そりゃあ毎日学生に爽やかに挨拶してるイ
メージの強い交番勤務とは訳が違う。
例えそれが休職中の今、でもね。
(影でやってる事、色々あるんです、まあ詳
 しくは言えないけど)
でもオーノさんは、何か『俺の見た目』も
好き(オーノさんからは「俺の“魂の色”が好
きだ」とか訳判らない事言われたんだけど
……見た目もドストライクだったんだそうだ)
らしいから、俺の顔や体に傷がつく事を極
端に嫌う。
でも俺のお仕事上、市民の皆様を守ってい
る立場だから、そ~も言っていられない。
嫌でも市民の皆様>自分、にはなる。
でもそう言うとオーノさんは
「サブローくんは『自分の命』を軽く見過
 ぎてるっっ!!」
なんてガチで怒られるから
「まぁ、適当にやってるよ。今は休職中だ
 しね。(笑)」
って答えておく。
オーノさんにはすべてお見通しなんだろお
けど。
と、早々に俺の職業は知られてしまってい
るが、実は俺、オーノさんの職業も知らな
いんだよね。
一回聞いたことあるんだけど
「まぁ、人の生死に携わる仕事っちゃあ仕
 事……かな。」
なんてお茶を濁されたから、本人は言いた
くないのかもしれない、とこちらに関して
もすぐに察した。
大人の恋愛として、相手の嫌がる事を無理
矢理聞くのもスマートじゃないし、うやむ
やなままでいいと思っている。
俺の立場上『犯罪者』でなければ良し、と
しよう……と。
(仄かに葬儀屋さんなのかな、とか、リア
 ル『おくりびと』の人なのも、と思うけれ
 ど。もしそうなら、繊細な作業が得意で、
 厳かな雰囲気を持っているオーノさんには
 何気に似合ってるよね、なんて)
「……何、考えてんだよ……!?」
「オーノさんの事だけど……それも駄目なの??」
「今はコッチに集中しろよ。」 
言って、また唇をキツく吸われて俺は“了解
の意”を込めて瞳を閉じた。

「……っ、う、ん…………ッッ。」
今はそんなくだらない事に意識を飛ばせる
余裕もなく、俺は性急にオーノさんを受け
入れる場所を慣らされる。
オーノさんは、いわゆる『前戯』とか『 互
いを高め合う』とか、そーいった行為には
あまり興味ないらしく、“The本番”にじっく
り時間をかけたいタイプな人。
オーノさんは器用だから、愛撫も前戯も上
手いし、気持ちイイんだけど。
オーノさんの言い分としは俺と『繋がる行
為』で『俺の生命』を直接感じたいらしい。
と、言うと”省エネS〇Xな人”っぽいけど、
決してそんな事はなく、繋がってからの
オーノさんはまるで別人の様な執着で体
中くまなく濃厚な愛撫を施して、俺を溺
れさせる。
今も胸の飾りを痛いくらいに摘ままれな
がら、下から腰を突き上げられていて。
「ちゃんと突き上げてやっから、サブロ
 ーくんのイイトコに当たる様に動けや。」
そう言って、また一層奥まで穿たれる。
「んっ!!……無、理…………ッッ。」
確かに『男』というか、オーノさんで
『抱かれる事』を覚えた、教えられた。
今だって他の男は知らないし、知りたい
とも思わない。
だから相手がオーノさんでも、それが
『慣れた事』に繋がる訳でもなく、羞恥
やプライドがなくなる訳でもない。 
特にこの体位……オーノさんの眼前に己の
全てを晒し、彼の腰に跨がり。
自分が主導で動くなんて、まだ俺にはハ
ードルが高過ぎてマジ、無理過ぎる。
ホント、初めてホテルに入った時、唇を
求められ、そのまま押し倒されて、ヤラ
れるなんて思ってもいなかった。
俺より若干小さく、細い印象の彼のどこ
にそんな力があるのか、今だ不思議に思
う。(今更“下剋上”する気もないし、たぶ
んオーノさんより上手く出来るとも思え
ないから……これは言わないけど)
「……サブローくんは何時までも慣れねぇ
 なぁ……。」
溜息混じりに呟かれて、俺の体が幾分か
強張る。
……呆れさせてしまっただろうか……??
その強張りが後ろの締め付けになったら
しく、オーノさんが軽く眉を潜めた。
「……違うって……。フフッ、何時までも
 初々しくて可愛い、って意味だよ……。」
言われて内側のイイ所にオーノさんの先
端が当たる。
「ふっ!!っ、んんっ……あっ、ぁ、ッ!?」
俺が動けない事に焦れていたのか、オー
ノさんに何度もイイ箇所を擦り上げられ
て、自分の体すら支えられなくなって。
触られてもいないのに後ろの刺激だけで
俺の“分身”が新たな雫を滴らせた。
「やっぱ、声も、反応も、サブローくん
 はいっつも可愛いな……。」
オーノさんが意地悪く笑ったかと思うと
透明な蜜を纏わせた俺の分身に、その器
用な骨ばった指を絡ませる。
「やっ!?」
これ以上の刺激には耐えられそうになか
ったから、俺は慌てて声を上げる。
でも、俺の腕は自分の体を支えるのに精
一杯で、止める事は出来なくて。
何度か緩く上下に扱かれるだけで、とう
とう腕の力が抜けてオーノさんの体の上
に崩れてしまう。
「いいよ……サブローくんは、そのまま
 可愛くカンジてろ……。」
「ぁ、あッ、ん、んんッ、ぉ、オーノ、
 さ……ッッ!!」
腰を激しく突き上げられ、そのまま俺の
“欲望”を掌全体で激しく擦られる。
その激し過ぎる刺激に、俺はすぐに根を
上げてその手に欲望を吐き出してしまっ
た。
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返す俺を気遣
いながらも、けれど、オーノさんは腰の
突き上げを止めてくれない。
「ゃ、ま、待っ、も、もぉ……イっ……た
 っ……。」
「俺はまだだかんな、まだ付き合えんだ
 ろ!?」
「!?む、無理……ッッ、あっ、ぁ、ふ……。」
心底焦ったが、オーノさんに変えられた
『俺のカラダ』は、オーノさんの“欲望”を
悦んで受け入れてしまう。
無意識にオーノさんのソレを締め付けて
しまい、それがまた自分の快感に繋がる。
こんな、後ろの刺激に反応してカンジる
自分なんて恥ずかしくて嫌なのに。
“オーノさん”を受け入れた俺の蕾はキュ
ン キュン疼いて“オーノさん”にむしゃぶ
りついてるのが自分で判って。
こんな浅ましくもいやらしい自分が恥ず
かしくて、認めたくなくて、体を起こす
努力を試みるが、もお腕にも体にも力が
入らない。
ただオーノさんから与えられる快楽を悦
び、ひたすら享受するだけ。
「サブローくん、後ろ、だけでイケっ
 か!?」
嬉しそうにそんな事を囁いてくるオー
ノさんに、俺は必死で首を横に振った。
これ以上『俺のカラダ』を『俺以外の
何か』に変えないで欲しい。
怖い、怖い、怖い、怖い……ッッ!!
「どんなサブローくんでも、俺は好き
 だから……全部、見せちまえよ……!?」
むしろ、それは「堕ちろ」と宣言され
たに等しく。
最奥より、もっと奥まで穿たれた俺は。
オーノさんの望み通り、彼の熱い迸り
を最奥に受け入れながら。
“分身”に触れられる事もなく、俺の内
壁は何度も収縮を繰り返し、激しく体
を痙攣させて
…………イった…………。

「……そんな怒んなよ、サブローくん。
 可愛い顔が台無しだぞ!?」 
オーノさんは煙までキツい煙草鍛えな
がら、まだうつ伏せでグッタリしてい
る俺の頭をクシャリと撫でる。
「……うるせぇよ……アナタ、くたびれ
 男に無茶させ過ぎ……。」
俺は穴があったら入りたい、なくても
自分で掘って埋もれてしまいたい程の
羞恥と自己嫌悪から、敢えて素っ気な
く、ぶっきらぼうに答える。
「まだまだ全然若いだろ、サブローく
 んは。(笑)それに……普段無茶し過ぎて
 んのはサブローくんの方だろぉが。」
まるで俺の普段の行動を知っていると
でも言うように、オーノさんは俺の額
をピンッて指で弾いた。
「ッつてぇ……。」
「あんま無茶すんなや!?……見てるだけ
 ってのも、結構きちぃんだぞ……。」
まるで俺が今やっている事、やろうと
している事を実際見ているみたいな口
調に。
「……オーノさん……俺が何しようとし
 てるか……知ってるの……!?」
「…………。」
オーノさんからの答えはなかった。
俺が無理矢理体を起こそうとすると、
「……まだ寝てろ……時間になったら起
 こしてやっから……。」
オーノさんの手にそれを制された。
「……何で今日、俺に会いたかったの!?」
「……サブローくん……マジ、あんま無茶
 すんな!?……何か、嫌な予感がすんだよ。」
オーノさんが気遣わし気に俺の頬を撫
でる、その優しい仕草とは裏腹に。
オーノさんの“予感”は嘘みたいに当たる
から、俺はコクリと唾液を飲み込んだ。
「サブローくんがホントにピンチにな
 った時は……迷わず俺を呼べ……。」
「……オーノさん…………。」
そんな事が、そんな事態が……この先、
本当に俺の身に起こるんだろうか!?
そんな未来サキの事、俺には判らない……。
でも、俺の髪を撫でるオーノさんの掌
の心地好さに、俺は重い瞼を閉じた……。

【~終~】