迫ってくる
はやく動かないと
もう遅い
そんな瀬戸際にいる
小石がパラパラと
ひと粒ずつこぼれ落ちていく感覚
言葉にすると見つかりそうで怖い
でも一人では耐えられない
見つかるか見つからないか怯えながら
穴から顔を出し
辺りを伺って
すぐ見つかっては壊されて
壊されたら手で触って確かめて
もうこれ以上壊されないようにまた深く深く潜るのに
また一人では耐えられなくなり穴から顔を出す
モノは壊れる
名前のついてるものはなにかに利用される為についている
あれもこれもその心も
なにかに利用されるために名前がつけられている