スガラムルディの魔女 | 映画感想 【DVD CS放送 】ネタバレ

映画感想 【DVD CS放送 】ネタバレ

DVD、CS放送映画の感想やらネタバレやらを書いていきたいと思います。ホラー、サスペンス、ファンタジーものが好きです。


久々のCS放送映画。
スガラムルディの魔女(≧∇≦)

番組紹介
過激な人喰い魔女がブラックな笑いを誘う
スペインのゴヤ賞8部門に輝いたホラーコメディ。

個人的にはめちゃくちゃ好みの映画です(*´・ω・`)b

実在するスガラムルディという地方に残っている魔女伝説をモチーフにしており、17世紀には宗教裁判が行われ300人近い男女を連行し魔女裁判にて数多くの人が火刑に処されているというものが有名となっております。
現在でも夏至の日を魔女の日とする祭礼が洞窟にて行われているそうです((( ;゚Д゚)))

主人公は失業中の男性で妻と離婚し息子の親権を共同にしようと考えている。
そして恋人のヒモとなっている青年と男性の息子と
他多数の人物と共に宝石店に強盗に入る。

ちなみにここで彼らは大道芸人の姿に扮しているのですがその姿がツッコミどころ満載(*´∀`)♪
明らかにバッタモンな有名キャラクター達の姿だったり、男性が扮したキリストは抱えている十字架にショットガンを隠しキリストの姿で銃をぶっ放す始末。
キリスト教徒の人達からクレームがくるんじゃないかと心配になるくらい(/ロ゜)/

強盗に押し入り指輪のみをカバンに詰め込み宝石店を後にするも警察が到着し激しい銃撃戦を繰り広げ
通りかかったタクシーを脅し逃亡のためフランスを目指す。
有名キャラクターに扮した人達は警察に捕まる。

タクシーの中では初めからタクシーの客として乗っていた人物を除き 男性と青年、運転手がそれぞれ自分が関わる女性に苦労しているという妙な共通点が。
そこからこの運転手は強盗に脅され命令されている立場から強盗の共犯者にランクアップ(ノ゜ー゜)ノ
タクシーの客をトランクに閉じ込め
男性と青年と息子それに運転手という奇妙なパーティーを結成する。

大道芸人に扮していたから身元が知られないと思っていたが息子が学校の宿題等が入ったカバンを宝石店に忘れたためにあっさり男性の身元がバレ
連絡のいった元妻と警察に追いかけられる事に。

ちなみにこの男性 息子の面会日に強盗を行い手伝わせていたヽ(´o`;オイオイ

途中バーに立ち寄り食事をするが明らかに可笑しい雰囲気。運転手がトイレを借りると泣き声のようなものが聞こえ、便器の中から男が覗いているというトラウマもののハプニングがあったりするも
バーを後にしフランスの国境を越えるためにいよいよスガラムルディの村に入る。
村を抜けようとするも1人の女性に捕まり彼女を家まで送ることに。
この女性こそスガラムルディを代表する魔女であり魔女の中のリーダー敵な存在。
家には女性の母親と娘が
この娘が主人公の男性に恋をしてしまうことで魔女達の運命が大きく変わる事に。

魔女曰く彼らの中に選ばれた存在がいるらしく結果的に彼らを捕らえることに成功。
選ばれた存在は息子でありタクシーの客を含めた他の
4人はディナーの食材として扱われてしまう。
他の魔女達も集まりいよいよという時
追いかけてきた元妻と警察2人が魔女達に見つかりその場がパニックになってしまう。
混乱に乗じて逃げ出すものの男性は娘に捕らえられてしまう。
この娘が非情に強烈で好きすぎるあまり男性と愛し合っている前提で話を進める。
男性の方も下手に刺激しないようにと娘に愛していると告げる。

娘からなんとか逃げだし地下をさまよっていると1人の男に出会う。
この男は娘の弟でバーの便器から覗いていた張本人。

15年間も閉じこめられていたという。

彼から息子が生け贄にされてしまうと教えられ息子を助けるべく弟と共に魔女の集会の場に。

男性以外の人物達も逃げ出したものの魔女達に捕まり集会の場に捕らえられる。
ただ1人元妻だけは魔女の仲間として歓迎されることに。

魔女達の目的は自分達が神と崇める"母"の復活であり彼女を復活させ新しい文明を築きあげようとする。

娘が男性達の味方につき魔女達を裏切った事により彼女達の目論みは失敗に終わる。
その1ヶ月後 男性は娘と共に息子のマジックショー?を観ていた、そこにはかつての魔女達や捕らえらた人達が共に笑いながら舞台を見守っていた。
ただ娘の母親と老婆(祖母)元妻だけはいつか幸福に押し潰されいずれ戻ってくるだろうと不吉な預言を口にしていた。


この作品は実際の魔女伝説をモチーフにしているのですが、魔女と人間の抗争というよりかは
男と女の抗争と言った方が正しいかもしれません。

彼女達は魔女の集会の時
女性の性の解放と言っていたり神の象徴は男ではなく女である等かなりの女尊男卑を掲げています。

人類の祖として一番初めの人間アダムとイヴは有名です。
神は始めにアダムを創りそのあばら骨からイヴを創った。
その為かキリスト教では女性は男性の一部として考えられており、知恵の実を口にしたイヴの罪はその実を食べた事よりもアダムの一部でありながら相談もせず自分で判断した事であると考えられています。
もうこの時点で女性が男性の上に立つことはあってはならないという事になります。
ちなみにイエス・キリストは最後のアダムと言われているそうです。
そう考えると最初キリストの格好で強盗したり元妻の愚痴を言っていたりしたのはこの魔女達の反キリストを表したのかなと思ったりσ(´・ε・`*)

娘が男性に恋をしたと聞かされた時必要以上に怒っていたのは恋愛をすることによって女性が男性の下になってしまうと考えたからかなぁ(´-ω-`)

ただこの映画に出てくる男性は地位であったり立場が女性より下と描かれているので
魔女達は男性の支配から女性の解放 かたや
人間達は女性から男性としての威厳や立場を取り返すこと
といった両極端な感じなので一概にどちらが正しいのかは微妙なところですかね( ̄~ ̄;)

けど最後に人間社会で魔女達も暮らしているところからして少なくとも譲歩といった形にはなったのかな(´・ω・`)?

一応 R-15指定なので若干グロテスク描写は注意です(*`・ω・)ゞ
卑猥なブラックジョークも多数出てくるのですが
なにぶん相手が魔女なので「まぁ魔女だし」と流してしまえる不思議(私だけかな?)

ホラーコメディというだけあって全体的にはっちゃけており上に書いたようなキリスト教など考えなくとも楽しめる作品になっております(*´∀`)つ

興味のある方はいかがでしょうか( っ・ω・)っ

以上
お付き合い下さりありがとうございましたm(_ _)m