マイナビさんにて、羽生先生の名局を決めるアンケートが作られてますね
『あなたが選ぶ羽生善治の名局No.1』

20局がノミネートされているのですが、文末にも書かれている通り、選ばれている対局以外にも名局はたくさんあります

今回はノミネートされなかった対局から、私が面白いと感じた羽生善治先生の名局15局を紹介したいと思います

前述のアンケートには「その他」の項目もあるようですから、よければ参考にしてみてください



①1992年王座戦第1局対福崎文吾戦



▲54飛に△53香とあえて打たせ、▲56角が絶好の一着
△73金▲34角△43金▲44飛
と押し売りし、緩まずに勝利をもぎとりました

王座戦五番勝負初挑戦にしてこの後も勝ち続けて奪取
王座19連覇の軌跡の語り草ともなっている一局です



②1996年NHK杯対深浦康市戦


竜を逃げるしかないと思われた局面でまさかの▲25香!

△13銀▲23香成△31銀▲34歩
△同金▲43銀
として攻めを繋げてしまいました



③1997年王位戦第3局対佐藤康光戦


△55桂▲77玉△57銀不成
が常人では指せない手順

なぜなら、▲33馬で打ったばかりの桂を取られるのだから

しかしそこから
△42銀▲55馬△31金▲24竜
△54歩
と進んでみると後手良しに

これが羽生マジックの真骨頂だと思います



④2000年第48期王座戦第5局対藤井猛戦


△86歩と1手でと金が行けるところへ2手かけてと金を作る驚愕の構想

しかしこれが20手後の△95飛を見越した華麗なる一手でした



⑤2002年王位戦対谷川浩司戦


図の局面、実は羽生先生は数ヶ月前に先手を持って△32金▲41角以下勝利を納めています

それを踏まえ、△24金!が改良手

▲53桂成△同金▲71角△52飛
▲61銀△51飛▲62角成△42銀
で耐えているを見切った大局観の光る一手でした



⑥2007年NHK杯対中川大輔戦


羽生先生敗勢とされていたところから
▲26飛△99龍▲38王△26歩
と進んで、▲22銀で持ち歩の数もピッタリの即詰み!

△26歩で98龍なら後手勝ちでした
NHK杯屈指の大逆転劇



⑦2007年第55期王座戦第3局対久保利明戦


図から
△4六桂!▲同角△3五銀!!
以下、中合いからの絶妙な凌ぎが印象的でした



⑧2008年第33期棋王戦第1局対佐藤康光戦


歩頭に馬を捨てる▲5五馬が妙手

取らせる位置を変えることにより角道を止め、寄せ合いを制しました



⑨2008年A級順位戦対木村一基戦


図から△6三角が急所を的確に捉えた自陣角

対右玉のお手本のような一局です



⑩2009年第67期名人戦第1局対郷田真隆戦


△35歩▲同歩△23銀
が羽生先生らしい柔らかい手順

この手というよりは、一局全体を通して羽生先生がわずかなリードを保ったまま制勝したので載せました



⑪2011年棋聖戦対深浦康市戦


延々とねじりあいが続く神経戦

深浦先生が勝ちを逃し、△54角が詰めろ逃れの詰めろとなって羽生先生勝ち

「指し直し局に名局なし」の定説を覆した一局です



⑫2012年NHK杯決勝対渡辺明戦


△73角の王手に、▲84金が唯一の勝ち筋となる合い駒でした

△94歩▲同玉△72角▲83香
△93歩に▲同金
を用意した手で、実戦もその通り進んで後手投了

NHK杯4連覇を決めた記念すべき一局です



⑬2013年NHK杯準決勝対郷田真隆戦


先入観で85桂から詰ましにいきたくなるところで△86銀!

以下
▲同玉△74桂▲75玉△66馬
▲64玉に△72桂
がピッタリで即詰みに討ち取りました



⑭2015年第73期名人戦第4局対行方尚史戦


いつ投了してもおかしくないとさえ言われた局面から粘りに粘って図の局面

ここで▲37香!でついに後手玉が見えるようになり、劇的な逆転にいたりました



⑮2017年第30期竜王戦第2局対渡辺明戦


△7七桂打が厳しい攻め

▲45桂△44角をきかしてから▲77桂と取りましたが、
△同桂成▲同金△75銀
でしびれています

この後、第5局を制して竜王に復位
史上初の永世七冠となりました



ノミネートの20局+今回紹介した15局で計35局の名局が紹介されたことになりますが、この他にも載せたい対局はまだまだあります!
好きな対局を選んで、是非投票してみてください!!