今回は第28期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第二局、渡辺明棋王対永瀬拓矢六段の一戦を紹介します
第一局は渡辺棋王の勝ち
勢いそのままに挑戦か、永瀬六段が待ったをかけれるかの一戦です

先手 渡辺明  棋王
後手 永瀬拓矢 六段


戦型は脇システムに
△14歩とすれば先後同型でしたが、本局は△42角と変化しました
こちらも有力な指し方です

以下
▲26銀△45歩▲37角△92飛
▲46歩△同歩▲同角△84銀
▲95歩△同歩
と進んで下図

上図の前例が一局のみですがあります
第53期王将戦第4局
その時は△95同銀▲37桂と進みましたが、本局は△45歩としてここで前例から離れました
△45歩は桂を跳ねられる前に角の位置を変えたい意味があります

以下
▲68角△95銀▲37桂△96歩
と進行しました

ここで本譜は▲45桂としましたが、渡辺棋王はこの手を「つんのめった」と局後に評しています
代えて▲48飛とするのが有力だったようです

▲45桂以下
△44銀▲46歩△82飛▲35歩
△同歩▲24歩△同歩▲25歩
△31玉▲24歩△22歩▲98歩
△36歩▲38飛△47歩▲88王
△73桂▲25銀△37歩成▲同飛
△48歩成
と進んで下図

ここでは▲33歩が有力視されていたところで
▲57金!△33桂!が予想外の手
▲57金は△58との攻めがあるとはいえ薄い守り方
△33桂は先手から▲33歩としてくる手が有力だったので、恐い変化に自ら飛び込んだことになります

以下
▲33同桂成△同金▲34歩△43金寄
▲45歩
と進んで下図

ここで銀取りを放置して
△86歩!▲同歩△85桂打
がスゴい感覚でした
渡辺棋王もこの攻めが早いとは思っていなかったようです

△85桂打に対して▲44歩は
△77桂成▲同桂△86銀が詰めろで厳しい
▲43歩成△87銀成▲同金△同飛成
▲同玉△86歩▲78玉△87金
▲67玉△78銀
で駒余りなしでぴったり詰みです
だからといって▲77同桂で同金や同角も△86銀がやはり対応が難しく、厳しいようです

本譜は△85桂打に▲67金寄としましたが、
△77桂成▲同金寄△58と▲44歩
△86銀▲同金△同角▲同角
△同飛▲87歩△69銀▲43歩成
△78銀成▲同玉△69角(下図)
まで104手で後手・永瀬六段の勝ちとなりました

△86銀で68と、は▲43歩成で速度負けでした
終盤は駒の損得より速度を証明した永瀬六段の会心譜でした

永瀬六段は本局に勝ちましたが、続く第3局では惜しくも敗れてしまいタイトル初挑戦とはなりませんでした

しかしこれほどの将棋を指せる棋士ですから、いずれは大舞台に立つ存在だと思います



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