ソメイヨシノの桜がおわって
八重桜がちりはじめて
つつじの蕾がぷっくりと膨らんで
黄色の花達がホワホワの綿毛になる
毎年同じように季節は流れて
毎年同じように変化があって
毎年同じように命は動き始める
もうすぐ３歳の我が子 結梧は
おととしは眺めることの多い時間を
去年は歩く事の喜びと発見の時間を
今年は、自分で手に取り発見し、遊ぶ喜びの時間になった。
低い所に咲いているから、より一層目に入ってくるタンポポを、綿毛に変化して行くってわかるようになって
真っ先に綿毛を見つけて駆け寄り、もぎ取って
ふぅーーーーー！
と思いっきりふく。
私の3年と結梧の3年。
同じ時間軸なのに感じる成長の早さ。
ふくとどこかへ飛ぶ、だけじゃない面白さ。
なんであっちにいったの？
こっちにいったの？
と、その先を見ることが出来るのもまた成長。
１つの季節に幾つ想い出が残っていくのだろう
いつか思い出すのかな？
桜の花びらを追いかけ回す結梧の姿を
いつか思い出すのかな？
散った花びらを集めては一番綺麗だからあげるねといってくれた優しさを
いつか思い出す。
止まったようにも感じるこの穏やかな２人の時間が、この時しかなかったんだって。
だから
だから
あの人が言ってたから、、
あの家では、、
なんてことよりも大切にしたいのは
私達家族はね、と言う時間。
こんな大切な時間なんだもの
私達だけの想い出が数え切れない位残るといい。
黄色く優しくそよぐタンポポを見つけては
たんぽこあったよーー！！
と大きい声で呼ぶその愛らしい間違いも
私達の宝物。
今日はいったいどんな時間がながれるかな？
季節に織り込まれる日々の暮らし
結梧は覚えていなくても
私は忘れないよ
みなさまにとっても笑顔あふれる一日となりますように。
増子友紀子