栃木県には、サッカーにJ2の栃木SCの他に、関東リーグ1部に栃木ウーヴァFCというチームがあります。
今日はこの栃木ウーヴァFCというチームを語りたいと思います。
栃木ウーヴァFCは、栃木県栃木市を本拠とするチームです。
もともとは、日立栃木工場(日立の冷蔵庫やエコキュートの生産拠点)のサッカー部でした。
その後、日立栃木ウーヴァスポーツクラブと組織変更し、2010年にJFLに昇格。
2013年には、Jリーグ百年構想クラブとして承認されました。
JFLに昇格後、順位は下位に沈んだものの、地域リーグとの入れ替え戦に勝ったり、J2ないしJ3創設によりJFLの枠が空いたことから関東リーグへの降格は免れましたが、とうとう2017シーズンに、関東リーグへの降格が決まってしまいました。
その栃木ウーヴァFCですが、2018シーズン、大改革を行うことになりました。
まず、かつてサガン鳥栖や横浜FCの監督となった赤帽こと岸野靖之氏を戦略統括責任者(CSO)に任命しました。
Jリーグの監督経験者がこのチームに関与することは初めてのことだと思います。
また、選手をオールプロにし、プロクラブとする姿勢を明確に打ち出しました。
そのため、練習時間も、これまでは夜に行われていましたが、午前練・二部練が行われることになりました。
さらに、選手補強もかなりの積極補強を行っています。
群馬からMF村田翔選手を、水戸からFW山村佑樹選手を、盛岡からDF守田選手を、甲府からDF津田選手を、徳島からMF井澤選手を、栃木からFW竹中選手を、金沢からGK原田選手を獲得しています。
このように、新加入選手がほぼJ2クラブに所属していた選手です(甲府は昨シーズンはJ1)。
J3やJFLクラブの補強であればこのような補強はまったく不思議ではないものの、関東リーグクラブの補強としては、かなり戦力をそろえてきた補強だと思います。
こうしてみると、2007年夏場や2008年の栃木SCのJ参入に向けて本気の姿勢を打ち出した改革を思い出します。
栃木ウーヴァFCはJ参入の意思は以前から表明していたものの、ここに来て本気の姿勢を打ち出してきたようですね。
今のところ観客は少ないですが、今後栃木ウーヴァFCが市民に浸透し、J参入は実現するのでしょうか、今後に注目です。