よく、辛いことがあると、「泣くな」「くよくよするな」とか言われることが多いと思います。
子どものころ、そのように親から言われて育ってきた人も多いかと思います。
確かに、忍耐とか身につける必要はありますが、ただその感情を殺してひたすら耐えるというのもそれはそれで苦しいもの。
自分が考えるに、「泣きたい」という感情が出てくれば、人前でない限り、いくらでも涙をこぼすことはありなのではないかと思います。
まず、涙をこぼすことで、自分のマイナス感情を放出することができ、少し肩の荷が下りるという効果があり、楽になることができるというメリットがあるのではないかと思います。
抑え込んでいた感情を一気に放出することによって、「苦しい」「辛い」というストレスから開放されます。
逆に、感情を抑えていると、外から与えられるストレスだけでなく、「泣きたい」という感情を処理したくても処理できないストレスがかかり、余計に苦しくなってしまうのではないでしょうか。
また、涙をこぼした方が、マイナスの感情を放出したために、かえって「頑張ろう」「くよくよしてもしょうがない」という気持ちになりやすいのではないかと思います。
まるで、台風一過の後にほとんど雲がない空模様となるように。
某30年ほど前のアニメの主題歌の一節に、「平気涙が乾いた跡には夢への扉があるの」という歌詞がありますが、まさしくこれは本当のことなんだな、と個人的には思います。
逆に「辛い」とか、「苦しい」とかの感情を抑え過ぎると、かえってマイナスだと思います。
感情を抑えることに慣れて、マイナスの感情がしばらくは表に出てこなくても、一気に爆発したときは、もはや自分でコントロールできなくなってしまうことになるような気がします。
やらねばならないことがあるにもかかわらずできなくなったりするという弊害とかが考えられますが、ここまできたら大変ですよね。
その上、感情を抑える習慣が過度に身についてしまっている以上、うれしいことや楽しいことがあっても、心の底から喜んだり笑ったりすることができなくなるのではないでしょうか。
やっぱり、生きていると実感できるときって、喜怒哀楽を持つことができるときだと思うので、大事にしたいですよね。
というわけで、辛いことがあれば、人のいないところで涙をこぼしてみましょう。