平日の午前10時すぎの店内は カウンターに一人の婦人がいる以外ガランとして
数人の店員が 電話対応や清掃で テキパキと動いているのが目立っていた。
おぎやはぎの小木にそっくりな店員は私に近づいてきたかと思うと
(^∇^)「いらっしゃいませ」と声掛けをしてすぐ
その場を離れ 近くのカタログ棚の整理を始めた。
( ̄  ̄)
【絶妙やな。客との距離感・・・やり手だな・・彼は。】
店内をぐるっと見回し 携帯の並んだコーナーに移動した。
キラキラと誇らしげに スマホの最新機種がipadとともに陳列されている。
が・・・
ない。
ないのだ。
どこをみても スマホばかり。
目指すガラ携が見当たらない・・・。
( ̄ー ̄; 【まじか・・・】
慌てた私は 例の小木を呼んで「ガラ携はどこですか?」と尋ねた。
(^∇^)「ガラ携はもうここにはございません。」
( ̄□ ̄;)「えっ!ない?」
(^∇^)「ハイ。もう生産されておりませんので。
現在扱っておりますのは スマートフォンとこちらの機種・・・
いわゆるガラホになります。」
小木は最新機種の並ぶ棚の一番端っこのカタログの横から
見慣れた折り畳み式のベージュ色の携帯を持ってきた。
( ̄ー ̄; ・・・。
【 なんだろう。この安定感。
老人会でお爺ちゃんお祖母ちゃんが使っていそうな
なんともいえないダサさ落ち着きがある。】
(^∇^)「こちらはらくらくフォンです。」
( ̄□ ̄;)らくらくフォン・・・
えっ! あの・・・活字の大きい
らくらくフォン!
注;これはドコモだけどね・・・。
ありえねぇ~ ありえね~ ありえね~!!!
━━Σ(ll゚艸゚(ll゚艸゚ll)゚艸゚ll)━━!!!
コレって思いっきり対象者のカテゴリーが老人じゃね?
そりゃ 確かに読書するとき
老眼鏡リーディンググラスが手放せないよ。
だとしても だとしてもサ
この安定感あるベージュの携帯を何の抵抗もなく使えたとしたら
逆にヤバくね?
どんなに年齢不詳のファッションで身を包んでいたとしても
女として終わりじゃね?
(注:あくまで個人の見解です。)
汚ね・・・
汚すぎる。(-""-;)
そういったデザイン性を老人用に絞ることで
ガラホのハードルをあげ 少しでも多くスマホ人口を増やそうとしているなんて・・・。
くらくらする頭を押さえながら
本日の来店した目的を簡単に小木に語り
ひとまずカウンターでじっくり話をしようということになった。