静岡の島田にある創作和食、C-2 HINODEさんに初訪問。
お邪魔するきっかけとなったのはグルメな友人が静岡住まいでありオススメされましたので次の日のランチが浜松でしたので静岡に前日入りしました。
電車で行くのも不便なため今回は頑張って運転していくことに
お店は島田駅から割りと近い場所のビルにあり大将は東京からUターンし地元島田で独立開業されたようです。
入店するとL字カウンター9席ほどのこじんまりしたオープンキッチン空間です。
一斉スタートでないところも気軽さがあり良いですね。
創作和食とのことで個人的には今の自分の嗜好ではあまり行かないカテゴリーですが興味が湧いたのでトライしてみようと思った次第です。
それではC-2 HINODEさんを味わいましょう
◯みむろ杉 無濾過生
甘酸っぱくフレッシュなスタートに最適な酒。
◯義侠 純米酒60
米の旨味がしっかりあり、酸とミネラルのキレのバランスがよい生酒。
◯雅楽代 うたしろげっか
きりっとした甘みと酸のキレある旨味酒。
☆蓮根
あげづち蓮根の素揚げを手火山、ホンコガレイ、利尻一頭昆布でとった一番出汁で戴くシンプルな汁物の１品からスタート。
一番出汁は少し酸味のある鰹の香りもしっかりあるお出汁でホクシャキっとした食感の蓮根と共に戴く１品。
タネが蓮根のみというのも特別感がありますね。
地物の蓮根だそうです。
落とし柚子の華やかな香りも良かったです。
☆鰤 真鯛 山わさびと山葵
真鯛一日寝かせたものでしっとり、鰤はサクサクっとシルキーな脂でどちらも旨味たっぷり！2種の山葵がキレを醸してくれるお造りで美味しい！
分厚さが大事！！を物語るお造りでもありました。
☆能登鰻
まさか静岡で能登の鰻が食べられるとは！！
七年ものの鰻を骨切りした小丼の１品。
骨切りし短冊切りされた鰻でも身はぶりっとした弾力感ある歯ごたえが心地よく食感が独特。
ちょっと山葵を貰って戴くと辛味のパンチも加わり甘めなシャリと甘辛鰻のキレになりました。
何でも有東木山葵という山葵好き家康が養殖山葵を造られた希少な山葵とのことでシークレット山葵だそう。
青味とぴりっとした辛味にしっかり旨味がある山葵のいいとこどりが詰まった山葵でこれのみでつまみになりました。
☆播磨牡蠣
ぷりっとしたせるがきを銀餡と生海苔、柚子のアクセントで戴く１品。
銀餡に柚子胡椒の辛味が潜んでいたのがポイントでこの旨味ありパンチある餡がぷりっとした牡蠣と生海苔の磯の香りと相まり良き塩梅として口内で纏まります。
☆橙と黒糖のシャーベット
よこすかしろのキビ糖を使ったシャーベットは橙の香りと酸味を引き立てた濃くとしての甘みとして調和されたシャーベットで印象！
よこすかしろのキビ糖はＨＡＰＥさんのフィナンシェで出会っており焼き菓子に使うとほんのり黒糖のような風味を感じられます。
一年に一ヶ月しか販売されない高価で希少な黒糖です。
☆鰆
鰆の炙りを新玉ねぎのスリ流しで戴く１品。
黒七味のアクセントも。
しっとりした鰆に新玉ねぎの甘いスリ流しと黒七味のパンチがキレとなる１品で纏まりありました。
鰆はしっかり火が入ってますのでほぐしてスリ流しに浸して戴くと丁度よく口内で纏まります。
☆椎茸
この日一印象だった１品。
椎茸と鱈白子のクリームコロッケを一味と赤穂の塩でシンプルに戴きます。
鱈白子のベシャメルが決め手となり椎茸と葱を加えた旨とろクリームコロッケとしてかなり美味しく印象♪
熱々なクリコロはそのままでも勿論、七味とちょっとの塩がパンチにもなりました。
クリコロはこちらのスペシャリテの位置づけとしても成立する美味しさでした。
☆菜花
菜花お浸しとあん肝で戴く１品。
菜花とあん肝の組み合わせは初めて！
菜花の焼き浸しは出汁の旨味がしっりあり特殊製法で火入れしたあん肝を裏ごししたものと戴きます。
あん肝の旨味とこくが青味ある菜花と相まり最高の塩梅として口内で纏まる乙な１品として印象😻😻😻
☆黒花牛と玉ねぎ
しっとり旨味あるイチボは火入れもばっちりで付合せの玉ねぎの甘酢漬けともよき塩梅となり、山葵がキレを醸してくれる牛肉の１品で満足🥰🥰🥰
☆土鍋焚飯
鮑と肝を合わせ混ぜ込んだ炊き込みご飯。
肝の旨味が満遍なく米をコーティングし鮑の柔らかな食感と共に鮑の磯のパワーと米が共鳴したしめの炊き込みご飯で美味。
米は柔らかめでした。
蕪の甘酢漬けと戴きました。
赤出汁は特別に作って戴きましたが、甘みありまろやかな赤味噌で山椒のアクセントが良かったですね。
☆あまいのん
ご近所の若竹の日本酒を使った酒ムースの甘味。
ライトでエアリーな口溶けで日本酒の香りが鼻から抜ける甘味で美味しかったです。
初訪問のｃ２さん
コスパよく大将のお人柄も楽しく愉快に気軽にお邪魔できる感がまずとても良かったですし、お値段以上の御料理のクオリティを感じました。
今回のコースで税込み8800円はかなり良心的かと思います。
創作和食といえどもやりすぎた感は全くなく余計な組み合わせなどもなく斬新な発想からくるシンプルな組み合わせ、新しい組み合わせの一品に出会えたことが魅力でしたし、味付けも丁度よい塩梅でコース通してのアップダウンもあり終始楽しめた感覚です。
中々出会えない蒸留酒や山葵、食材に出会えたことも流石それなりの仕入れルートをお持ちの大将なんだと感じましたよ
島田は中々遠いので定期訪問は難しいところですがまた機会を見つけてお邪魔してみたいですね。
ごちそうさまでした
