智潤のお話です。

オメガバース下地に独自設定はいってまーす!

 

 

 

 

  RED THREAD SYNDROME

 

 


 

 

うわっ

 

どうしよ、見られちゃった・・!

 

 

 

「あれ?ダメなの?」

 

 

 

キョトンとしてる相葉くんの横でニノがなんか仕方なさそうに肩を竦めた

 

 

 

「ダメって・・だって男が”寂しい”とかキモくない?」

 

 

 

ただでさえ大野さんはベータで、こっちとは感覚の違う人なのに

 

 

 

「松潤は可愛いよ?」

 

「そうじゃなくて」

 

「オレは大ちゃん来ないのも松潤やニノがいないのも寂しいもん。キモくないし大ちゃんだって松潤の事可愛いって言うよ」

 

「そう・・かは分かんないけど!とにかくダメ!」

 

「はぁい」

 

 

 

ショボンてしてる相葉くんには悪いけど

大野さんに変に思われたらショックで絶対寝込む自信がある

 

俺様っぽいって言われまくってるけど繊細なんだからな!

 

・・自分で言ってて切ない

 

 

 

ブブブブブッ・・

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

 

ちゃ、着信!?

 

 

 

「おっおおのさんだどうしよっ」

 

「出るしかないでしょ」

 

「アッサリ言うなぁっ!」

 

 

 

で、でもニノの言う通り出るしかないんだよね・・

 

大野さんを待たせるのも悪いし・・

 

ドキドキする心臓を抱えてピッと通話アイコンをフリック・・あっ

 

 

プツッ

 

 

 

「切っちゃった・・」

 

「何やってんですか」

 

 

 

なんか泣きそう

 

 

 

「あ、大ちゃん?ごめんね間違えて切ったみたい。ちょっと待ってて。はい、松潤」

 

「えっあっも、モしもシッ」

 

 

 

うわバカッ

 

声裏返ったっハズっっっ//////

 

 

 

『松潤?』

 

「ぅ・・はい・・」

 

『大丈夫か?』

 

「だいじょうぶです」

 

『ごめんな。車のエンジンかかんなくてちょっと業者に来てもらってて』

 

「えっ大丈夫なんですか!?」

 

『うん。なんかスパークなんたらとかいうのがダメでなんとかかんとか・・?』

 

 

 

えええ

ほぼわからないよ

 

 

 

『まぁサッと交換してもらったから大丈夫』

 

「それならいいんですけど・・?」

 

『だからすぐ着くよ。ちょっとだけ待ってて』

 

 

 

うわ・・っ

 

すっごい優しい声/////

 

 

そんな柔らかく「待ってて」って言われたら・・

 

へへへっ/////

 

 

 

「うん。じゃあ相葉くんに戻すね」

 

『おー』

 

 

 

「ありがとう」って借りたスマホを相葉くんに返すと

 

ニノにちょんちょんと腕をつつかれたから相葉くんからちょっと離れる

 

 

 

「なに?」

 

「潤くんなんか元気ないでしょ」

 

「え?」

 

「朝の車でもあんまり喋ってなかったですし、あの人気にしてて。どうにかしたかったみたいですよ。やり方強引ですけどね」

 

 

 

そう言って相葉くんを見るニノの目が温かい

 

 

・・・そっか

 

モヤモヤしてたの伝わっちゃってたんだ

 

 

 

「優しいんです」

 

「うん。知ってるよ。ニノもね」

 

「・・ふふん、知ってます」

 

「はははっ」

 

 

 

 

(つづく)